揺り籠から墓場まで
先日、ブログに書かせていただいた心臓腫瘍のわんちゃんは
僕が静岡に来てみなとまちで診察するようになってから
来ていただいた初めての初診の患者様でした。
そこから4年弱の時間が経って、先日病気が見つかったような感じでした。
動物病院で働き続けるということは
健康な時から病気になるまで同じ動物を診ることができるわけなんですね。
その月日が長ければ長いほど
まだ身体の小さい可愛らしい時分から知っている子に
病気が見つかる可能性も高くなってくるんです。
時間の経過って結構残酷で
まだまだ若いわんちゃんだと認識していたけど
もうすぐ中年齢に差し掛かっていたり・・・
動物の年を取るスピード感は本当に嫌になります。
ここは病院ではありますが
やっぱり病気の話よりも
健康な時に日常の話とかをする方が気持ちは楽ですし
お互いに明るくお話ができます。
こちらの心持ちもある程度楽な場合が多いように思います。
ですが、仕事上、病気の話はしないといけませんし
そこをきちんと伝えることを求められているんだとは思いますが
やっぱり辛いものがありますね。
それがずっと小さい頃から診ていた子なら尚のこと。
当院の特性上
すごく熱心に動物と向き合ってくださっている患者様の数がとても多いのですが
その子達、一人一人に今後何か起こった時のことを想像しただけで
自分自身の心は果たして平常を保てるのだろうかと思うわけです。
でも、病気を告げられるご家族の方が気持ちとして辛いわけで
獣医のお前が落ち込むなよって話なんですよね。きっと。
落ち込んでないで、どうにかしろよって感じだと思いますが
ショックなもんはショックです。はい。
それでも、そういうのは本当は良くないんでしょうが
付き合いの長い人の方がご家族の動物に対する向き合い方も
こちら側が理解できている場合が多いように思いますし
どうにかしようって想いは強くなるわけです。
いや、差別したらあかんやろってなるかもですが
そこはこちらもある程度感情で動く人間なんで、そうなってしまいます。
はい。すみません。
とりあえず、できる限りのことを頑張りたいと思います。
それでは今日はこの辺で失礼致します。