心臓のエコー検査
最近の若い人はfacebookをあまり使わない印象と聞きますが
色々なオンラインサロンとかもありますし
結構利用している人は実際多かったりするんですかね?
小動物臨床の獣医さんの間でも
有料・無料を問わず結構たくさんのfacebookグループがあります。
麻酔・集中治療のグループであるVESもその一つですし
僕は他にも画像診断だったり、救急のものだったりに参加しています。
で、今回、心臓のエコー検査のグループにも参加してみることにしました。
昨年、見学に行かせていただいた東京の循環器専門の動物病院の先生が主催のグループです。
小動物臨床の獣医さんは技術職的な側面がありますが
その中でも誰でも習得可能な技術と
特定の人にしか出せない技術みたいなものがあると個人的には考えています。
心臓の超音波検査(エコー検査)もそれの一つなんじゃないかなと思ってまして
正直な話、心臓のエコーをきちんと当てることのできる先生なんて
あんまり多くないと思います。
僕が奈良で働いていた動物病院の院長先生は
心エコーマニアでして
人間の検査技師さんが所属する心エコー図学会とかにも所属していて
毎年欠かさず学術集会にも参加してましたし
診察が終わってから、色々な動物病院に心エコーの指導みたいなのをしに行っておりました。
毎週毎週、院長がエコーを当てるところを見ていたわけですが
なかなかあそこまで上手な心エコー図を見ることってできないんだなあって
今になって感じます。
そこの病院で5年弱働かせていただいたわけですが
自分の症例に心エコーを当てるときは
その動画をDVDに焼いて院長に見てもらってダメ出しをもらうっていうのを繰り返しておりました。
最初の一年半ぐらいはずっと舌打ちをし続けられる日々だったんですが
2年弱して、『初めてまともな動画が見れた』という褒め言葉なのか何なのかわからないような
そんな言葉をもらった時は今でも鮮明に想い出せるくらいに嬉しかったです。
その後も動画を見てもらう日々は続いたわけですが
ある時を境に、もう見なくても大丈夫でしょ、と言われ
見放されたのか、それなりに僕の心エコー技術が上がったのか
その時はわかりませんでした。
面と向かって褒めてくれるような人ではなかったので
余計にどう考えているのかなあとか思っていたのですが
他の病院の先生方とご一緒させていただいた時なんかには
僕のことを自慢の勤務医的な感じでお話ししてくれる場面も増えてきて
それなりに僕の技術を認めてくれたのかな、思っています。
そうやって本当にマニアックなスペシャリストの下で
働くことができた経験は間違いなく今の診察の糧になっています。
循環器診療を苦手としている獣医さんが多いみたいなので
同じ獣医さんに言ってもその違いを理解してもらえないことの方が多いとは思いますが
もっともっとその技術力に磨きがかけられるよう
今回参加した心エコーのコミュニティでもしっかり勉強したいと思います。
みなとまちアニマルクリニックは
犬さん・猫さんの循環器診療(心臓病の診療)に力を入れて取り組んでおります。
僧帽弁閉鎖不全症や心筋症などのご相談、セカンドオピニオン、サードオピニオンなど
お悩みの方はご気軽に相談ください。
よろしくお願いいたします。
それでは今日はこれくらいで失礼します。
まさに像法弁閉鎖不全症と言われて
投薬中です。
今日、診察に伺うつもりですが
心エコーマニアのスペシャリストの
先生の元で勉強された先生なら
安心して検査を受けられます。
どうぞよろしくお願いいたします。