別れの形
今日はお二人の患者様とお別れの日となりました。
お一人の患者様は
慢性腎臓病、クッシング症候群、肝臓腫瘍など
多くの病気を抱えた高齢のダックスさんでした。
最後の最期までご家族の方が懸命に看病してくださって
亡くなった後送っていただいたお写真のお顔は
非常に穏やかなお顔でした。
毎回診察の度に可愛らしい姿に僕自身すごく癒されていたので
その時間が失われてしまったのは非常に寂しい想いでいっぱいではありますが
ご家族に見守れた状況で最期を穏やかに過ごせたのは良かったのかなと思います。
もう1人の患者様は
ご家族様の転勤が決まり静岡を離れないといけなくなってしまったがためのお別れでした。
当院に初めて来ていただいてからもうすぐ丸三年という時でした。
最初の頃がすでに15歳だったので今はかなり高齢の部類に入るわけですけれども
まだまだ頑張ってくれています。
昨年の夏に一度体調を崩してしまい、体重も減少し、危機的な状態ではありましたが
ご家族様の懸命な看病の末にそこを乗り越えてくれました。
年齢的な問題もあり足腰が立たなくなってしまってからも
お父様が歩行器を自作してくださり
その結果、運動が自力でできるようになり全身状態も上がったように感じています。
どうにかしてあげたい、という想いが強ければ実を結んでくれることもあるのだなと思いました。
その患者様も年齢的なこともあり
僕自身が看取る覚悟で診察させていただいてのでありますが
転勤が決まってしまいお別れとなってしまいました。
本日、最後にご夫婦とわんちゃんでご挨拶に来てくださり
元気そうなお顔を最後に見せてくださいました。
新しい土地でも一日でも長く元気に過ごしてほしいなと思います。
動物病院という特性上
どうしても別れというイベントとはつきものなのですが
慣れないものはやっぱりいつまで経っても慣れないですね。
今日はそんな日でありました。
頭も痛いし、今日は早めに帰ります。
それでは。失礼いたします。
先生、大変お世話になりました。無事に新しい所に着きました。なんとかアイも元気に頑張ってくれています。
去年は体調も悪くて何度か、もうだめかな?と思うこともありました。
でも、先生からのアドバイスや看護師さんからの励ましで私達もアイの介護を頑張れました。そしてアイも頑張ってくれました。
私達も先生に最後まで診て頂きたかったので凄く残念です。
静岡で、こんなに素敵な先生や看護師さん達に出会あえて本当に良かったです。
ありがとうございました。
>アイちゃんママ様
コメントありがとうございます。
アイちゃんも無事に新しいところに行けて何よりです。
アイちゃんが今も元気そうに過ごしてくれるのもお母様とお父様の献身的な看病があったからだと思います。
僕の方こそ素晴らしいご家族様と一緒に診察ができて
すごく良い経験ができたと思っております。
ありがとうございました!何かお困りごとなどありましたらいつでもご連絡ください。