良い先生って?
頻度はそんなに多くはないですが
日本国内でも著名な獣医師の先生や
日本有数の高度な設備を有するような動物病院に
当院の患者様を紹介させていただく機会は年に数回あります。
そういった僕の個人的な経験から得た感想は
『高度な動物医療が提供できる=患者様にとって良い先生
という式は必ずしも成り立たない』ということですね。
もちろん毎回成り立たないとか、そういうわけではないですよ。
技術や知識がすごい先生達に紹介させていただくことによって
助かる患者様の数もとても多いと思いますし
すごく感謝してくださっている患者様も多いとは思います。
ただ、提供する医療が高度になればなるほど
患者様とかそのご家族に着目するっていうよりも
病気にスポットを当てた診療というか
動物や人を診るんではなく、病気を診る的な要素が強くなるのかなとは思います。
いや、まあ二次診療だったら当たり前なんかもしれないですけどね。
珍しい病気を持った症例が全国から集まるわけですから
そりゃあ、『この前〇〇の症例を診たよ!』みたいな感じで
稀有な病気に注目してしまうのは当然なのかもしれません。
その点、一次診療メインの先生方というのは
サービス業的な要素も非常に強くてですね。
相手の話にきちんと耳を傾けることができて
動物達が一緒に暮らす家族に寄り添う形の診療スタイルを取る先生方が
比較的多いような気がしています。
どういう獣医さんが患者さんにとって『良い先生』に当てはまるのかは
そのご家族の置かれている状況によってかなり変わりますよね。
一次診療の先生方がとても良い先生と持ち上げられることもあれば
二次診療メインの先生が物凄く感謝されることだってたくさんあるとは思います。
自分はどっちになりたいかなあって考えた時に
やっぱどっちも取りたいですよね。。。
欲張りかもしれませんが
高度な動物医療が提供できて、患者さんに寄り添うこともできる獣医師が
僕的な理想像かもしれません。
今日はこの辺で失礼いたします。
それでは。