CRからDRへ
当院が移転して明日で2週間になります。
移転に際しまして
いくつか機器が新しく増えたり
リニューアルしている部分があるんですね。
その一つがレントゲンシステムです。
あんまり説明していなかったので
変わったことをご存知ない方も多いかもしれません。
今まではCR(コンピューテッド・ラジオグラフィー)というシステムでした。
わけわからんと思いますので
簡単に言いますと
CRの場合、まずレントゲンをイメージングプレートと呼ばれる板に写します。
そのイメージングプレートを機械にガシャっと差し込み
そこからデジタル画像がパソコンの画面上に映し出される仕組みです。
この工程には少なくとも一枚のレントゲン画像につき1分以上の時間がかかっておりました。
1分しか?と思われるかもしれませんが
呼吸状態が悪い動物のレントゲンを撮りたい時
診察混雑している時
この1分というものは果てしなく長い時間に感じられます。
それが今回のDRシステムでは
レントゲンをぱしゃっと撮った瞬間から
パソコンの画面上に画像の読み取りが始まり
数秒で画像が映し出されます。
決して大袈裟に表現しているわけではなく
めちゃくちゃ撮影時間が早くなりました。
プラスで、画質も今まで以上に良くなりました。
今日、ちょうどそのレントゲンシステムが活躍してくれる場面がありました。
今、酸素室の中で入院している子犬さんは
肺挫傷の疑いで呼吸状態があまり良くないわんちゃんです。
そういう呼吸状態が良くない子の検査をする時は
なるべくストレスをかけたくないですし
負担をかけ過ぎてしまうと、それだけで命を落としてしまうリスクがあります。
そんな場面では
数秒の差かもしれませんが、検査時間を短縮できる意義は物凄くでかいです。
歯科用のレントゲンシステムも同時に導入できたので
全身麻酔下での歯科診療の幅も広がりましたし
少しずつかもしれませんが
当院の医療設備も充実したものになってきています。
確かにCTはまだないですけれども
昨日モッチーはCT入れるなんてすぐだよ、と僕に言っていたので
お酒の入っている状態でテンションが高かっただけかもしれませんが
その言葉を信じてこのまま頑張りたいと思います。
本日はこの辺で失礼します。
移転後初めての入院症例、きちんと診たいと思います。
それでは!