獣医麻酔専従医が作る動物病院
昨日・一昨日のセミナーは
当院が所属している獣医の麻酔・集中治療のコミュニティであるVESが主催の公開セミナーでした。
そのVESの代表である石塚先生が来月、北海道で動物病院を開院されます。
その名もアネス動物病院。
めっちゃ麻酔押しですね。(麻酔=Anesthesia)
個人的に来月楽しみにしているイベントの一つが
そのアネス動物病院の開院です。
何が楽しみかって
今まで動物の麻酔を専門的に扱う獣医師の先生方の中で
一次診療も含めた動物病院を開院された先生っていらっしゃらなかったと思うんです。
(僕が知る限りなので、間違っていたらごめんなさい。)
麻酔を専門とされている獣医師の多くがフリーランスや非常勤獣医師として
複数の動物病院で働いておられるパターンがほとんどなんです。
なので、獣医麻酔専従医が一次診療も含めた動物病院を作ったら
どんな感じの動物病院が出来上がるのか?というのは非常に楽しみなんですね。
僕の完全な偏見ではありますが
獣医師お一人でされている動物病院さんの場合
動物病院の院長先生が外科系の獣医師か内科系の獣医師かによって
病院全体の学術レベルにやや差があるんじゃないかと感じております。
複数の獣医師がいらっしゃる病院さんでも
内科に強い獣医師が所属しているかどうかによって
病院のレベルというのは大きく変わると思っています。
いや、自分が外科やらんからそんなこと言うんでしょ?と思われるかもしれませんし
実際そういった側面もあるとは思いますが
同じ外科系の先生でも
周術期の管理や麻酔・疼痛管理を意識的にきちんとされている先生方と
そういうのを全く気にされていない獣医師の先生方とでは
全然違うと感じています。
外科の先生からしたら
手術なんて外科医の腕一つ!みたいな感じなのかもしれませんが
僕としては術前の準備から手術中の麻酔・疼痛管理、術後の管理まで含めて
きちんと管理してあげることが大切だと思っております。
結局は外科も内科も大切なわけですが
麻酔とか集中治療って本当にほぼ全ての分野を網羅しないといけないんじゃないか?ってぐらい
守備範囲が広い分野の一つだと考えています。
そんな思考の守備範囲の広い分野を
専門的に取り扱う獣医師が動物病院を一から作るわけですから
どうしても楽しみになってしまいます。
北海道なのでなかなか直接訪れる機会を持つのは難しくはありますが
折を見て遊びに行きたいですね。
当院としても何か患者様に貢献できるようなシステムなどあれば見習っていきたいと思います。
それでは今日はこのへんで失礼します。