避妊手術の疼痛管理
わんちゃんやねこちゃんの去勢手術や避妊手術は
日常的にどこの動物病院でも行われている手術であるせいか
大きな手術と比べると
簡単な手術だし、あんまり痛くない手術だと捉えられてしまう傾向にあるのかなと思います。
ただ、避妊手術なんか特にそうですが
卵巣を摘出するために卵巣を牽引するときの痛みは相当なもので
痛みのことを真剣に考えて
きちんと痛みの管理をしてあげないと
動物達にとっては辛い結果となってしまうことになります。
当院では、わんちゃんの避妊手術の際にも基本的には
麻薬系のオピオイドをきちんと使用するようになって
かなり痛みを抑えられているかなと思います。
手術中に痛みによると思われるバイタル変動がない手術もかなり多くなったとは思います。
その点は、この病院に来た当初からやり方を色々と模索しながら
やってきた結果だろうなと思います。
でも、きっとまだ痛みがゼロというわけじゃないんですよね。
そこをやっぱりゼロまで持っていきたいなあ、というのがありますし
病院に来る前よりも帰る時の方がなんか元気じゃない!?みたいな感じで帰宅してもらうのが理想なわけです。
『手術した後なのにこんなに元気なんだあー』と言っていただくこともありますし
そう言って頂けるのはすごく嬉しいことではありますが
もっともっと頑張らないといけないなと思います。
そういえば、獣医麻酔外科学会で
麻酔の認定医制度ができることになったんです。
賛否両論あるものなのかもしれませんが
ひとまず何か目標がある方が勉強に身が入るというもので
どういう結果になるかはわかりませんが、目指してみようかなと思います。
こんだけ麻酔に力を入れていますとか言っていて
認定医持ってないの?とか言われる時が来ても嫌なので
とりあえず取れるように頑張ってみようかと。
来年には腎泌尿器学会の認定医も取得予定なので
それに見合うだけの腎泌尿器関連の勉強も続けなければなりません。
時間をもっと上手く使えたらなあーっていつも思いますね。はい。
何でも中途半端に興味を持ち過ぎなんでしょうかね。
難しいもんです。
とりあえず今日はこれくらいで失礼いたします。
それでは。