預かり保育
3月、4月は卒業・入学シーズンです。
御多分に洩れず、うちの家も長男が4月から小学校に上がります。
次男も4月から年少さんです。
そういう時期ですね。
卒園式などは下の子二人を連れて行くことができず
奥さんは結局預かり保育に預けるという選択肢を取りました。
(僕は当然のように病院で診察しているので、世間的には良くない父親だと思います。すみません。)
預かり保育の施設もいくつかありました。
一時間あたり800円のところもあれば600円のところもありました。
いずれにしろ朝8時から15時とか16時とかまで預けると
費用としては5000円から6000円かかります。
これだけ聞いたらそんなもんかなあってなるとは思います。
でも、これを動物に当てはめた途端不思議な現象が起こりまして
ペットホテルの代金が一泊二日で10000円とか20000円とかになると
そんなにするの!?ってなる人が増えます。
僕自身は今現在家に動物がいないので子どもの話しかできませんが
自分の子どもを一泊二日食事付きで2万円で預けるのは正直怖いなと思います。
というより知らない人に預けること自体に不安を抱いてしまいますので
おそらく親戚とか以外に預けることはないとは思います。
それぐらい自分の家の動物たちを知らない人に預けることって
不安だしリスクのあることだとは思うわけですが
日本のペットホテルの相場はそんなに高くありません。
日本人の動物に対する考え方がそのまま値段に現れているのかもしれません。
自分の職業の話になった時に
動物病院で働いていますっていうと
動物と一緒に暮らしたことのない人には
『最近はペットも子どもと一緒だもんねえ』と言われたりすることが多いです。
別にその発言をしている人に何の悪気もないのだとは思いますが
『子どもと一緒』という表現には
前提として動物を下に見ているようなニュアンスが感じ取れてしまって
僕はあまり好きではありません。(*あくまで個人的な意見なのでスルーしてください。)
不快に思われたらすみません。
どっちかというと
当院の患者様は
ご自身の息子さんや娘さんよりも犬さん・猫さんのことを大事にされている方が多いように感じております。
そんなもの比較しようがありませんし
僕自身がそう感じているだけなのかもしれません。
ですが、そういう方々と日々接していると
そういう感覚になってきてしまうせいか
ふとした拍子に日本の動物に対する考え方の現実みたいなのが見えてきて、少し嫌になります。
本日の預かり保育の話はそういった話でした。
僕はこのブログの中で
意識して使用しないようにしている表現方法とかワードがあります。
『犬』『猫』と敬称をつけずに動物を表現しない。
『飼い主』『ペット』というワードは極力使用を避ける。
他にも色々とありますが、一番はこの二つです。
診察時にもあんまり使用したくないなあと個人的に考えている表現方法なので
ブログでは、どうしても表現の都合上仕方なく使用する場合を除いて
使わないようにしています。
でも、さっきの『最近はペットも子どもと・・・』の表現をするのと
そういう変に意識をして文章を書いたり、言葉を選んで口にしたりする行為と
あんまり違いはないのかもしれないですね。
そもそも動物たちと人間の間に違いなどないと考えている人からすれば
そういう考えが浮かんでしまう時点で
結局は、自分も動物を人間と区別してしまうんだと思います。
だから、僕が言えたことではないんでしょうが
もう少し動物とそのご家族に優しい世の中になっていくといいなあとは思います。
WBCで劇的なサヨナラ勝利をあげた日本がもたらした歓喜に酔いしれているのか
今日の午後は誰も来ないので
こんな時間にブログを書いてみました。
それでは、今日はこのへんで失礼いたします。