動物病院を変えること
かかりつけの動物病院を変更することって
結構、勇気のいることなんじゃないかと思っています。
通っていた動物病院の通院歴が長ければ長いほど
そのハードルはどんどん高くなると思いますし
先代、先々代の犬さん・猫さんからずっと通ってます、とかだと
さすがに病院って変えにくいですよね。
僕が2020年3月にこの病院で仕事を始めた時から
今日までで、大体1500ぐらいカルテが増えました。
当院はカルテ番号は一つのご家庭に一つの番号で
同居犬さん・猫さんは枝番になるので
単純に1500のご家族と初めましての診察をしたことになります。
まだ比較的新しい動物病院であることと
心臓病だったり腎臓病だったり麻酔だったりセカンドオピニオンだったりで推している動物病院であるためか
わんちゃん・ねこちゃんを家に迎えるのが初めてで・・・という方よりも
セカンドオピニオンをご希望の方だったり
転院をお考えの上で来られることが多いです。
それってすごく勇気のいることだと思いますし
以前の動物病院さんとの間に何かしらのわだかまりみたいなものがあったからこそいらっしゃっていると思うんです。
僕としては、どうにかそこを上手く解消して
少しでも動物とご家族のために良い方向性になるような形を一緒に見つけていくことができたらなあ、という想いで診察しているつもりです。
そうやって診察をさせていただいていると
実は前に家にいた子を別の病院さんで亡くされていたり
その最期のあり方みたいなものに少しモヤモヤが残っていたり
というお話をしていただけることがあります。
確かに、ペットブームというものがおよそ15年前にありまして
その時にわんちゃんを迎えたご家庭が多くて
今って、その子たちを何かしらのご病気で亡くされた方が多いタイミングではあるんです。
実際に、昨年は今までで一番亡くなった犬さんが多い年だったそうです。
犬さんも猫さんも死因の上位に心臓病だったり腎臓病だったりがランクインしてくるので
次の子や、すでにいる同居動物さんは
そういう分野に力を入れている動物病院に通ってみよう、となる流れは当然といえば当然なのかもしれません。
話が少し逸れたので元に戻しますが
そういった前の子の闘病のご経験だったり、最期の時のお話だったりを
聞かせていただけるのは僕自身にとってはすごく光栄なことでして
それを聞かせていただけることで
今診させていただいている子の診察に対する考え方や構え方というものを
よりご家族が希望される形に持っていきやすくなると思っています。
以前に亡くされた子のお話をしていただくことが
今の子のより良い治療にも繋がってくる、そんな感じでしょうか。
何でこんな話をしたかというと
今、当院はクラウドファンディングをやっています。
皆様が広めてくださったおかげで、インスタグラムのフォロワー様がたくさん増えました。
今まで当院に通ってらっしゃった方の中にも、改めて当院のアカウントをフォローしてくださった方も多くいらっしゃいます。
で、申し訳ないのですが
たまに皆様のアカウントを覗かせていただくんですね。
そうすると、ご自宅での様子が伺えたり
あとは以前に一緒に暮らしていた子のご様子を見ることができたり。
なんとなく当院に来てくださるまでの経緯みたいなのを感じ取ることができたりするわけなんです。
当院に来ていただくまでの経緯を知ることは
実際に当院に期待されていることを垣間見ることにはなるので
診察する上でのそれなりのプレッシャーにもなりますが
それよりも身の引き締まる想いとでもいいましょうか
やる気スイッチをより強く押してくれる、そんな感じです。
いや、そんなんなくてもやる気出せよ、と言われればその通りですし
余計な感情とか無しでちゃんと理論的に診察してよ、と指摘されるかもしれませんが
やっぱり人間のやることなので、情には勝てないです。はい。
僕が代診時代、助けることができなくて初めて病院でボロ泣きした子は、もみじちゃんというウェスティさんでした。
その後しばらくウェスティさんを視界に入れること自体が精神的に難しくなりました。
獣医師ってそういう生き物だと思います。
冷静な判断をするためには、感情を押し殺して仕事をするのも大事かもしれません。
でも、気持ちが入った診察って大事だと思います。
僕はいつまでもそういう感じで診療したいので
当院に来ていただけた経緯や、前の子のお話などを聞かせていただけるのは大変嬉しく思っています。
それだけでも、クラファンやって良かったなって思えました。
何だか文章がいつにも増してめちゃくちゃですね。
気づいたらもうこんな時間。
仕事に戻ります。
明日は、同級生と後輩の獣医さんが千葉と茨城から応援に来てくれる予定です。
それぞれが循環器と画像診断を専門的に学んでいるので
何かの力になってくれるやもしれません。
それでは、今日はこのへんで失礼いたします。
いつもありがとうございます。
logicで考えるか、passionで行動するか?
例えば営業手法、最近はロジカルに攻めていく提案が主流になってきています。でも最後の一押しってその方の熱い想いやその行動であったりするものです。
先生方の真摯で誠実で優しい、そして想いが伝わる対応にいつも感謝しています。
クラファンと併せてこれからもずっと応援していきます。
>あこぶー様
こちらこそいつもありがとうございます。
ロジカルも大事な要素ではあるとは思いますが
最後は共感・情熱が大事なのだと思って診察しています。
患者様と病院が二人三脚で病気と闘うためにも、患者様と心を通わせることは
治療成績にも繋がるのではないかなと思います。
応援に応えられるよう頑張りたいと思います。
かかりつけ医の病院を変えた人です!笑
永遠にとって何がいいのか、今永遠に何が必要かとかを色々考えた結果かかりつけ医を変えようという結果になり、みなとまちさんにお世話になっております!実際変えてみて本当に本当に良かったです!永遠のちょっとした変化や鼻水のこと、咳や色々なことを大山先生や望月先生になら聞ける。先生たちがどう思ってるかは分からないけど私たち家族や永遠は先生たちを、みなとまちアニマルクリニックさんを信頼しきっています!
待合室ではゆったりした音楽がかかっていて永遠もウトウト( ¯¯ )ᐝ
処置室に入れば必ず、優しい先生たちが迎えてくれて丁寧に診察して頂いていつもありがとうございます(˶ᐢωᐢ˶)
これからもずっとよろしくお願いします!
>とわち様
コメントありがとうございます!!
僕らも永遠ちゃんが喜んで診察室に入ってきてくださる姿には、いつも癒されております。
色々な病気の様々な症状を事細かく聞いてくださることが
より良い治療に繋がるものだと思っていますので
これからも遠慮なく聞いていただけると嬉しいです。
こちらこそこれからもよろしくお願いいたします。