愛玩動物看護師の矜持
森絵都さんの小説『DIVE』に登場する
富士谷要一は、飛び込み競技のサラブレッドです。
彼はコーチと外食に行く時でも
メニューの全てのカロリーを把握し、カロリー制限を自分に課しているような
どんな時にも自分に妥協を許すことのない
高校2年生ですが、根っからのダイバーです。
どんな職業においても
みんながみんな何らかの矜持というものを持っていると思います。
僕もまだまだ未熟者の域を脱してはおりませんが
小動物臨床に従事する獣医師としての矜持を持って仕事をしているつもりです。
来月、11月1日より
『愛玩動物看護師』という動物看護の専門職の国家資格化に向けて
動物看護師、という名称を
国家試験に合格した愛玩動物看護師以外の人間が使用することができなくなります。
名称独占というやつですね。
いよいよ、動物看護師という仕事の国家資格化が進んできた実感というのが湧いてくるわけですが
国家資格となることの一つのメリットとして
先ほどから述べている、自身の職業に対するプライドを持つということがあると思います。
国家資格になるということは
できる業務の範囲が増えると同時に、それ相応に社会的責任も増えるということです。
当然、資格を持っている人と持っていない人とでは
動物を看護するという業務において差が出なければいけないと思います。
国家試験に合格するために勉強するのはもちろんのこと
実際に愛玩動物看護師として動物病院の業務に従事する上でも
国家資格保持者としての矜持を持って仕事に励まなければなりません。
そうすることによって
獣医師共々、動物病院全体の医療の質の向上というものが図れるのではないかと思います。
まあ、実際問題、国家資格化されてすぐに社会的に認知されるか、と言われれば
おそらく5年、10年と年月は要するのだとは思いますが
間違いなく日本の動物医療が一歩進む瞬間ではあると思います。
動物と一緒に生活されているご家族の中で
動物病院に連れて行こう、と普段からお考えになっている方にとっては
民間資格が国家資格になるということはそんなに悪いことでもないとは思います。
当院では
愛玩動物看護師の国家資格取得を目指すような
仕事にやりがいを求める動物看護師の方を募集しております。
もちろん新卒の方の応募もお待ちしております。
将来的には、静岡市の動物医療の中核を担う予定ですので
病院とともに成長していきたい方にはおすすめの動物病院かと思います。
ご興味のある方は、ご気軽にご連絡ください。
それでは、今日はこの辺で失礼いたします。