デンタルケア、誤解していませんか?
というタイトルのスライドがありました。
一つのセミナーの中のものです。
これに関連した資料を待合室に二カ所、掲示してみましたので
ご興味のある方はぜひ読んでみてください。
口のケアに関して関心のある方には面白い内容かもしれません。
当院にデンタルユニットが新しい仲間に加わってからもうすぐ一年が経過します。
最近では、月に5件から10件ぐらいが全身麻酔下での歯科処置の予定が入っている感じです。
今日もそうでしたし、明日もそうですね。
わんちゃんやねこちゃんの歯を抜いたりする処置は
人間と比較するとかなり大変でありまして
どうしても時間のかかる手術となります。
その間はずっと全身麻酔下なわけですから
必然的に麻酔時間は長くなる傾向にあります。
当院のような一次診療がメインの動物病院で行われる手術は
去勢手術・避妊手術が多いですから
基本的には麻酔時間は30分から1時間以内になることが多いです。
なので、歯科処置はそれらと比べると
もっと時間のかかる手術になることも少なくないわけです。
それに加えて、中高齢以上の子の歯科処置をさせていただく機会の方がどうしても多いので
何かの基礎疾患を持っておられるわんちゃん・ねこちゃんに全身麻酔をかけないといけない場面が増えるわけですね。
もちろん基礎疾患について、麻酔のリスクをきちんと考慮した上で処置に臨むわけでありますが
やらないで済むのであれば、当然やらない方がいいはずなんですね。
というわけで、歯周病をできるだけ進行させないための日頃のデンタルケアが大事だよ、という結論になります。
あとは、抜歯などの処置が必要になる段階より前に
定期的な全身麻酔下でのスケーリングを実施するのも
将来的な予防に繋がるとは思います。
高齢になり、他の疾患により全身麻酔のリスクが上がってしまった状態で
歯科処置をどうしてもしなければQOLを著しく下げてしまいます、という事態にならないために
日頃のデンタルケアから見直してみてはいかがでしょうか?
気になる方はぜひ当院までお越しいただき、直接聞いていただければと思います。
それでは、今日はこのへんで失礼いたします。