『きわめる』ということ
こんばんは。大山です。
明日、明後日は休診とさせていただきます。
ご迷惑をおかけし申し訳ございません。
同じ『きわめる』という言葉でも、その感じによって多少意味合いは異なります。
究めるとは学問などを深く研究し、突き詰めていくこと、を指します。
一方で、極めるとは、これ以上ないというところまで到達すること、を指します。
明後日の土曜日は東京にある東京動物心臓病センターの見学をさせていただくことになっております。
日本で初めての循環器内科専門の動物病院であり
ありとあらゆる心臓病のわんちゃん・ねこさんが集まる場所であります。
ある意味、どちらの意味でも究めた(極めた)場所と言えるかもしれません。
動物医療の分野というものも、色々な形で広がりを見せる中で
一つの分野だけをとことん突き詰めた先に何があるのかを
直に見ることができるのはすごく楽しみなのであります。
僕は何か同じものを続け、どんどん深く掘り下げていくということがあまり得意ではありません。
飽きっぽい性格なので、どうしても途中で別のことに気が行ってしまいます。
心臓も好きだけど、麻酔も腎臓も救急も腫瘍も神経も結構好きですし
何なら理学療法や東洋医学なんかにも結構興味はあります。
個人的な究極目標の一つは
どんな病気になろうが動物たちが亡くなるその日まで、立って歩いてご飯を食べてくれること、です。
そのためには色々な分野の疾患の管理だけでなく、筋力の維持なんかも重要になってくるわけです。
人間で言うところの
日常生活動作(ADL:Activities of Daily Living)を維持するってやつですね。
最期の最後まで介護が必要にならないように生きてみたいもんです。
その究極目標を達成したいという想いもあるというのは、ただの言い訳かもしれませんが
一つの分野だけを極めるという手法は僕に取れそうもありません。
どうしてもその分野だけに限れば自分より上の人間なんてたくさんいらっしゃいますし
そもそもそういうので勝てないなら(勝つ必要なんてないかもですが)
色々な分野に手を出して、総合力で勝負するしかないわけです。
色んな角度から動物をサポートできて、結果的にその子の最期が良い形になればよいかなと思います。
ほんと二週連続で土曜日休みにして、迷惑ばっかかけておりますが
何かしら持ち帰ってこようと思います。
それでは今日はこのへんで失礼いたします。