名伯楽
こんばんは。大山です。
今日は、北海道に向かう飛行機の中で読んでいた本『僕は君たちに武器を配りたい』
の中で取り上げられていた話を一つ引用したいと思います。
今は亡き瀧本さんの書籍でありますし、少し前の話になりますが
僕は好きで度々読んでいます。
紀元前1000年頃、中国古代に伯楽という人物がおりました。
彼が馬の群れを一目見れば
たちどころに1日百里を走る馬を見分けられたと言われております。
その話から
人を見る目を持った人のことを『名伯楽』と呼ぶわけですが
その語源になった人物です。
名馬を見分けられるという評判を聞いて
伯楽の元には、馬の見分け方を知りたいという人がたくさん訪れました。
その時に、伯楽は自分の嫌いな客と好きな客で教えることを分けていたと伝えられているそうです。
普通に考えれば、好きなお客さんに名馬の見分け方を教えそうなもんですが、彼は逆の行動に出ていたということです。
なぜなのでしょうか?
その理由は
世の中には、名馬よりも駄馬の方がずっと数が多いからだそうです。
それならば、いつ巡り会えるかわからないような名馬を見分ける眼力よりも
世に溢れている駄馬の中から本当にダメで使いようのない馬のみをふるい落として
気性は荒いけれど力が強かったり
足は速くはないけれどスタミナがあったりする馬の素質を見抜いて
適材適所に使える能力の方がずっと役に立つからです。
人をマネジメントするスキルにも同様のことが言えます。
世の中に傑出した人物などほとんどおりません。
況してや、その人が奇跡的に自分の下で働いてくれる可能性など皆無でしょう。
世の中のほとんどが凡人なのですから
チームを運営していくためには
その凡人達を束ねていくスキルが必要になるわけです。
この書籍の中で瀧本さんは
リーダーには、優秀だがわがままな人をマネージするスキルも大切だが
優秀でない人をマネージするスキルの方が重要だと述べております。
ダメなところも多々あるけれど、キラリと光るものがある人材に
モチベーションを高く仕事をしてもらえるようにもっていくのが本当のマネジメント力だそうです。
僕自身、傑出した才能もなければ、これだけは一番ですと誇れるものもありません。
昔から、100点は取れないけど、全部が90点みたいな
得意分野はないけど平均点は高いですみたいなキャラでありましたので、完全な凡夫なのでありましょう。
日本の名だたる獣医師の先生方と比較しても
一人のプレーヤーとしての技量は獣医師として決して高くないのだと思います。
だからこそ病院全体として強い動物病院を作っていきたいという思いはすごく強いです。
個人プレーヤーとして一番になれないなら、チームで一番になれば良いかなと思います。
『人おらんくせに何を言ってんねん』となるでしょう。
はい、その通りでございます。
ご指摘は真摯に受け入れます。
ですが、僕の目指す動物病院はそういうものでございます。
安部氏へのスカウトもその一環でございます。
ただ瀧本さんを久しぶりに読んだから、少しテンションが高くなってんだなあ
と、戯れ言だと聞き流していただければと思います。
学術的なことをアップしていくのももちろん大事ではありますが
こういうこと書いていく方がどちらかというと楽しいので
また好きな時に好きなことを書いていこうと思います。
ほんと調子に乗ってごめんなさい。
広い御心でお付き合いいただけると嬉しく思います。
それでは、今日はこの辺で失礼いたします。
大山先生、こんばんは。
大変お世話になります。
今日は、こたろうの葬儀でした。
お経を読んで頂き、たくさんのお花に囲まれて穏やかな顔で旅立っていきました。
小さなお骨になったこたろうも愛おしく感じましたが、心にぽっかり穴があいてしまったように寂しい気持ちで帰ってきました。
そんな時、玄関ドアにきれいでかわいい花籠が置かれていました。
送り主様のお名前に、びっくり仰天した(家族全員)と同時に涙が溢れてきました。
心より感謝感激でした。
今まで、長い闘病生活でしたが、こたろうも私達も先生を信じて頑張ってこれたのだと実感しました。
大山先生、立派なご供花を賜りまして心よりお礼申しあげます。
こたろうの骨壺の横に供えさせていただきました。先生からと聞いてこたも喜んでいるようです。
先生からのご供花が暗い気持ちの家族と暗くなってしまった部屋を、慰
めてくれているようです。
大山先生、こたろうと私達家族の為に本当に本当にありがとうございました。
大山先生、望月先生、看護士のみなさまどうかお身体ご自愛くださいませ。
ありがとうございました。
メールにて失礼いたしました。
>杉山様
度々のコメントをありがとうございます。
家族同然の動物を亡くされたご家族に僕たちができることはあまり多くありません。
せめて最後のお気持ちにということでお花を送らせていただいております。
少しでもご家族の心の拠り所となっていただけたのであれば、嬉しい限りです。
こたろうさんの闘病生活を僕たちにサポートさせていただき、こちらこそ本当にありがとうございました。