8月10日水曜日の診察時間です。
こんばんは。大山です。
8月10日 水曜日の診察時間です。
午前中は 9時30分 から 12時 まで
午後は 17時 から 20時 まで(受付は診察終了30分前まで)となります。
よろしくお願いいたします。
当院の中はすごく狭い動物病院であるのは、ご存知の方も多いかと思いますが
その狭い病院のちょうど真ん中に
人間の新生児用の保育器がどんと占拠しております。
産婦人科の病院さんで使用していたものをそのまま譲り受けた形になるのですが
置き始めた当初は、めちゃくちゃ場所をとるせいで
病院の狭さが今まで以上に際立ち
なぜこんなものを貰ったのかと後悔しておりました。
が、実際使用してみると
さすがに新生児用なだけあって、体温管理にはすごく役立ってくれています。
また、病院の真ん中に位置するので
どの場所からも比較的目につきやすく
また、両サイドから手を入れる窓が二つずつ付いているため
動物が中にいる状態で処置をすることも可能になります。
あまり動かしたくない重症症例の入院管理にも適しているわけです。
ただ使わないときはやはり場所をとるので
邪魔だなあという思いを拭うことはなかなかできなかったのですが
最近では、保育器をどかしたときに
『あれ?こんなにうちの病院広かったっけ?』となる感じです。
慣れというものは本当に怖いですね。
というよりは、いい意味での慣れは大事だと思いますが
マイナス方向への慣れは良くないなと感じることが最近多いです。
人間の価値観というものは大体が今までの自身の経験から形成されることが多いので
その価値観を変えようと思うと、実際に体験してもらうのが一番手取り早いのかなと思います。
話だけでは信じてもらえないようなことでも
実際に目の前でその事象を目撃すれば、嫌でも固定観念は崩れます。
逆に言うと、話だけで伝えても『そんなんたまたまでしょ?嘘でしょ?』と一蹴されてしまうのがオチです。
何について書いているかの詳細はここでは控えておきますが
そういう悪い方向・負の方向性を持った慣れや決めつけみたいなものを
できるだけやってしまわないよう気をつけないとなと思います。
日本の獣医内科学における内分泌学の権威みたいな獣医師の先生が
ツイッターでのつぶやきの中で
基本的なマナーとして前医の診断と治療は否定しません。ほぼ唯一の例外が
『主治医に甲状腺機能低下症と言われました』
『あーそれはだけはないですね。』
というものがありました。
確かに甲状腺機能低下症と誤診されるケースはかなり多いように感じますし
甲状腺機能低下症で薬を飲んでます、とおっしゃる方のほとんどは甲状腺機能低下症でないようにも思います。
こういった誤診についても、元をたどれば思い込みから来ている可能性があるのかもしれません。
甲状腺ホルモンが低いから甲状腺機能低下症だ!
みたいな感じでしょうか。
それだったら世の中、甲状腺機能低下症のわんちゃんだらけになってしまうわけですが
実際はそんなことはないわけで。
そういう思い込みや決めつけというものが起こらないように気をつけなければなりません。
そうならないために
僕の診断や治療方針に対して、常に懐疑的な視点で意見を投げつけてくるような獣医さんが側にいてくれたらいいのにな、と思います。
が、実際、常に否定されるような新卒時代の頃みたいな状況が続けば
喧嘩になってしまうかもしれませんね(笑)
ただ、その口論の結果が患者様のプラスになるのであれば、それほど良い動物病院はないように思います。
人一人の意見だとどうしても考え方が偏ってしまいますし
ワンマン院長動物病院も同じような状態かと思います。
一人の患者様に対して色々な意見が飛び交う動物病院が理想的ですね。
そんな病院を作っていきたいなあ、と思う今日この頃です。
それでは今日はこのへんで失礼いたします。