7月2日土曜日の診察時間です。セカンドオピニオンに関して、お話しだけでも構いませんのでご気軽にどうぞ。静岡市清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックです。
こんばんは。大山です。
7月2日 土曜日の診察時間です。
午前中 9時30分 から 12時 まで(受付は診察終了30分前まで)となります。
よろしくお願いいたします。
『勝ち負けなんて重要ではない』と言う人は大抵が負けている人。
元プロテニス選手、マルチナ・ナブラチロワさんの言葉です。
人はいつだってどうしても自分の歩んできた道を正当化したくなります。
いざ、勝負の終盤で負けが見えてきた時に
大切なのは勝ち負けじゃないんだ
ここまで精一杯頑張ったんだからいいんだ、と
正当化したくなります。
もちろん、生きていく上で必要な負けというものはたくさんあると思います。
でも、それをまだ決着がついていない段階で考えるのは少し違うのかなと思います。
最後の最後まで戦い抜いて
それでも負けてしまった結果というものを
後々、あの時の敗北は今に活きていると振り返ることは良いことだと思います、が
最初から勝負を諦めてしまうのは違うと僕は思います。
僕は今まで見てきたどの動物病院の中でも繰り広げられていた嫌なことがありました。
すでに心肺停止の患者さんが運び込まれてきた時や
入院中の患者さんが心肺停止に陥った時に
心肺蘇生処置を実施しようとしているにもかかわらず、スタッフの間に流れる半ば諦めモードみたいな空気感です。
それで、飼い主様には、この子はここまで頑張ってくれたから、と説明する感じ。
いや、それを発言していいのは家族だけでしょう。
動物医療を提供する側の人間が口にする場面ではないでしょう、と感じておりました。
おそらく助からないだろう、と頭の片隅に考えながら行う心肺蘇生処置は
当然のごとく結果には繋がりません。
確かにそもそもの自己心拍再開率は低いかもしれませんし
生存退院率はもっと低いものかもしれません。
でも、ゼロじゃないんです。
決着が着く前から諦めモードの動物医療従事者にそこを助けられると思いますか?
そうやって経験した動物の死から何か成長の糧となるものを得ることができますか?
僕はできないと思います。
全力で最後まで戦い続けて
そこでもし負けたとしたら
その負けは後の成長のための糧になると思います。
負けは負けでも何度も挑戦を続けていき、最後に勝てば勝ちになるかもしれません。
途中で諦めるから永遠に負けのままなのかもしれません。
負けた時は
心がボキボキに折れると思います。
泣いたっていいと思います。
挫けたっていいと思います。
でも、そこで戦い続けることを諦めたらあかんと思うのです。
もちろん何もかも挑戦すればいいってもんじゃないのはわかっています。
ですが、年齢・寿命・リスクなどの言葉を盾にとって勝負を諦めることは
ご家族の権利であって、動物医療従事者の仕事では僕はないと思います。
確かに、時には『やり過ぎかもしれないです』とご家族を諭すこともゼロではないかもしれません。
でも、僕たちの仕事は
冷静な判断で状況を適切にご家族に説明し
治療のメリット・デメリットをきちんと相談し
その結果、ご家族が病気と戦うと決めた時には、全力でサポートすることだと考えています。
諦めるのは僕たちの仕事ではありません。
何を書きたいかわからなくなってきましたので
このぐらいにしておきますが
当院のモットーは『諦めない動物医療の提供を目指す動物病院』です。
麻酔でも循環器でも腎臓病でもセカンドオピニオンでも
病気に対して諦めない道を一緒に探すことはできるかもしれません。
お悩みの方は一度ご相談いただければと思います。
それでは、今日はこのへんで失礼いたします。
こちらに当院での実際のご経験などを書いていただけますと
まだ来たことのない方のご参考にもなりますので
よろしければお願いいたします↓