5月26日木曜日の診察時間です。避妊手術の手術後の様子について書いてみます。静岡市清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックです。
こんばんは。大山です。
5月26日 木曜日の診察時間です。
午前中は 9時30分 から 12時 まで
午後は 17時 から 20時 まで(受付は診察終了30分前まで)となります。
よろしくお願いいたします。
昨日のブログの記事に、避妊手術についての嬉しいコメントをいただきましたので
今日は避妊手術の後のことについて書いてみようかと思います。
youtubeで『避妊手術 手術後』と検索してみると
壮絶な一週間でした、みたいな動画とか
瀕死の状態になりました、とか
なんかこれ観たら絶対避妊手術なんて受けさせたくないなあとか、思うようなものもたくさんありました。
何かの体験談とかって
どうしても負のイメージを植え付けようとするものの方が声が大きくなりがちになりますので
こういった情報がインターネット上のあらゆるところに転がっていると
飼い主様としては不安を払拭できません。
というよりも
手術をしたのに全然痛そうじゃなかったよー、とか
普通に走り回っているんですけど、本当に手術をしたの!?、みたいな動画だと
たぶんネット上にアップしようとはならないと思うんですよね。
結果的に、マイナスな情報がどうしても多数派を占めるようになります。
でも、そういった動画をアップすること自体は何にも悪いことじゃないと思うんですよね。
実際にそうだったわけですし、飼い主様はそれだけ不安になったわけです。
そこは紛れもない事実で、ありのままにアップしてくれているので
これから避妊手術を考えている方に関してはむしろ良い情報なのだと思います。
ですが
『避妊手術って手術の後がとても辛いらしいよ』→『じゃあ、手術を受けるのをやめさせよう』
ではなくて
『避妊手術って手術の後がとても辛いらしいよ』→『じゃあ、麻酔や疼痛管理に力を入れている動物病院で手術をしてもらおう』
という考え方にシフトしてくださると嬉しいなと思うわけです。
もちろん、避妊手術はお腹を開けての手術です。
日常どこの動物病院でも行われる手術なので
簡単で痛みも少ないと軽んじられている傾向にありますが
決してそんなことはないと思います。
避妊手術は結構痛いと思います。
卵巣を牽引する時には、かなりの痛みを生じる手術だという認識でいつも臨んでいます。
だからこそ、きっちり痛みを止めてあげるような薬を複数使用していくことが大事なのだと思います。
ただ、同じように痛み止めを使用しています、と色々な動物病院が言っているわけで
実際にどのようにやっているかなんて外からだとわかりません。
そこが難しいですね。
避妊手術は一生に一回ですし、色々な動物病院で体験することはできません。
どこの病院でやってもらうのが良いのかは、結果的に手術後にわかることも多いのかなと思います。
だから、病院としては、マイナスな意見だけでなく
今回いただいたコメントのようなポジティブな意見をたくさん発信していくことで
痛みの少ない手術を提供できる子が増えていくのかなと思いました。
なかなか難しいですが、当院にできることはそれぐらいなのかなと思います。
また、今回コメントをいただいたり、そういった動画を見てみて
改めて思ったのは
僕たち動物病院側は
避妊手術のメリットやデメリットだったり
全身麻酔のリスクや安全性について説明することは多くても
手術のあと1週間はこんな感じです、みたいに具体的に説明することってあまりないなということでした。
飼い主様が不安に感じられている点をきちんと捉えて説明できていなかったかもしれません。
そこを知ることができる良い機会となりました。
そういったことを受けて尚のこと
最大限に痛みを抑える疼痛管理・全身麻酔管理を行わないといけないと感じましたし
去勢手術だろうと避妊手術だろうと
手術当日の夜から元気に走り回れるぐらいの手術を提供するのが当院の目標です。
もちろん、その子によって性格に差もありますし
緊張感からあまりスタッフに馴染んでくれない子もいらっしゃいますが
わんちゃんなら尻尾振って欲しいですし
猫ちゃんなら身体をすりすりしてしてくれるのが術後の理想的な状態だと思っています。
本人が手術されたことに気づかないぐらいが最高ですね。
避妊手術や去勢手術に関して
色々と悩まれている方も多いのだと思います。
たぶん、僕が想像している以上にそういった方々の数は多いのだろうなと思います。
もし、ここを読んでいただいている方の中に少しでも不安に感じておられる方がいらっしゃるのであれば
ぜひお話だけでもさせていただく機会をもらえればと思います。
よろしければ当院までお越しください。
よろしくお願いいたします。
それでは、今日はこのへんで失礼いたします。