5月10日火曜日の診察時間です。痛みの少ない去勢・避妊手術を目指しています。静岡市清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックです。
こんばんは。大山です。
5月10日 火曜日の診察時間です。
午前中は 9時30分 から 12時 まで
午後は 17時 から 20時 まで(受付は診察終了30分前まで)となります。
よろしくお願いいたします。
最近は将来的な病気の予防などの観点から
わんちゃん・ねこちゃんの去勢手術・避妊手術を希望される方が昔に比べるとかなり多いと思います。
体感では犬さん・猫さんを飼育されている方の9割以上の方は手術を希望されているような印象です。
その結果、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍などの
避妊手術をすることによって発生率を減らすことのできる疾患の数はかなり減ってきています。
それぐらい日常的にどの動物病院でも去勢手術・避妊手術は行われているようになっています。
ただ、動物病院の中で
実際どのようにして手術が実施されているのかを
飼い主様が知る機会というものは少なく
どの動物病院でやっても大抵同じでしょ、みたいな考え方が当たり前になってしまうのは仕方ないのかもしれません。
飲食店であれば、客側が商品の味で店を決めることができるのですが
人生で一回きりの手術なので、その質で動物病院を選ぶことはできません。
だから費用面で比べてどこの動物病院で手術をしてもらうかを決めようという流れになるのだとは思います。
去勢手術・避妊手術を格安の費用で行う動物病院にはそれなりの理由があると思いますし
それだけかかっている費用が少ないから安く提供できるのだと思います。
かかっている費用が少ないということは
術前検査や麻酔薬、鎮痛薬などを最小限にしているのかもしれないですし
手術に関わる人数を減らすことで人件費をかからなくしているのかもしれません。
できるだけコストを下げようという営業努力と捉えれば良い風に聞こえるのかもしれませんが
何でもかんでも削減すれば良いというわけではないと僕は思います。
今日、飼い主様のお一人が前の動物病院で一人のワンちゃんが避妊手術を受けたそうで
その時に術前検査として血液検査をされていないということを後になって知ったとおっしゃっていました。
なので次の子は当院で手術することに決めたということでした。
いや、術前検査として血液検査を絶対やらないといけないんですか!?と問われれば
別にやらなくても麻酔をかけることはできると思いますし
大抵の場合、無事に手術を終えることは可能だとは思います。
ただ、もしかしたら別の疾患が隠れているかもしれないし
重大な麻酔中の合併症になりうるヒントが隠されているかもしれません。
最悪の場合、それによって命を落とすことになることだってありえます。
もちろん血液検査で何もないからといって100%安全ですとは言えません。
ただ、それは血液検査をやらない理由にはならないと僕は思っています。
当院は必要だと考えているので検査をするわけです。
手術前に胸部のレントゲンを撮るのも必要だと思っているからやっているわけです。
一言で去勢手術・避妊手術と言っても
動物病院によってやり方は千差万別だと思います。
術前検査で何をチェックしているか?
血管確保は全頭で実施しているのか?
気管挿管は絶対するのか?
人工呼吸でやるのか?自発呼吸でやるのか?
麻酔薬は何を使用するのか?
鎮痛薬は何を何種類使用するのか?
周術期の抗菌薬はどうするのか?
挙げ出したらキリがないかもしれません。
獣医師の先生ごとに考え方が違うと思うので、やり方が色々と違うのだと思います。
そんなこと言われたって
手術を受ける前に、この動物病院ではどんな風に手術をしているのですか?なんて飼い主様が聞くのはなかなか難しいと思いますし
答えてもらったところで、それが良いのか悪いのかもわからないこともあると思います。
そういう意味で、飼い主様が手術前に病院の手術の質を評価するのって難しいよなあと感じます。
だから値段で比較するってことになっちゃうんでしょうね。
じゃあ、うちの動物病院はどうなの?ってなるとは思いますが
こだわりをもってやっています、とでも言いましょうか笑
たぶん、去勢手術や避妊手術の術前検査項目としては全国的にもかなり多いほうだと思いますし
麻酔や疼痛管理もこだわりを持ってやっているつもりです。
僕としての目標は
手術当日の朝に来た時以上に元気になって帰ってもらうのを目標に手術を実施しています。
あれ?手術なんてしたっけ?みたいな感じで、わんちゃん・ねこちゃんが気づくことがないぐらいの手術ができれば理想だと思っています。
それを目指すためのこだわりだと思っていただければ多少は伝わるでしょうか。
なかなか言葉では表現するのは難しいですね。
当院は麻酔に力を入れている動物病院です。
去勢手術や避妊手術以外にも
高齢動物の麻酔、短頭種さんの麻酔、心臓病のある子の麻酔、腎臓病のある子の麻酔などなど
こんな状態で全身麻酔なんて無理です、と言われてしまった方々のご相談など
いつでもお話に来ていただければと思います。
もちろん、本当に麻酔をかけることをオススメしないケースもあるかもしれません。
ただ、麻酔が絶対にかけらない場合は多くありません。
一度、ご相談にだけでも来ていただければと思います。
それでは今日はこのへんで失礼いたします。