3月18日金曜日は休診日となります。静岡市清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックです。
こんばんは。大山です。
3月18日 金曜日は休診日となります。
よろしくお願いいたします。
僕がやりたいと考えている集中治療という領域は
人間の医療現場だと一人の患者さんに対して多くの医療スタッフでチームを組んで治療にあたります。
クリティカルな症例であればあるほど
より多くの医療スタッフが必要になることも少なくありません。
そういった観点から考えると
当院の現状、なかなか思うようにはいかないことも多いです。
マンパワーなんていう言葉を言い訳に使いたくないですし
CTがあればなあ、なんて無い状態で言っていても仕方ないのかもしれません。
悔しいからもっと病院を大きくして人材も設備も充実させようという気持ちに繋げることは良いことだとは思いますが
今目の前の患者様に対しては、今どうにかするしかないわけです。
もっと強くならないといけませんね。
昨日は喀血を繰り返して心肺停止直前で来院された重症肺炎疑いの患者様の人工呼吸管理でした。
すみません。そのせいで午後の診察ができませんでした。
17時前に来院された時には、心肺停止しているように見えたので胸部圧迫を開始。
すぐに気管挿管を行い、自己心拍を確認できたので
ひとまずは自発呼吸を薬剤で調節し、人工呼吸器でアシストしてあげます。
同時に呼吸状態の悪化の原因の診断を行いながら
心臓のエコー、血圧、体温などを評価しながら循環管理も行います。
エコー、レントゲン、血液検査などから重度の肺炎などからARDSになった可能性があると判断しました。
その後、肺炎の治療、人工呼吸管理、循環管理を継続しました。
一度、19時頃に心肺停止に陥りましたが、およそ2分弱で自己心拍再開。
心肺停止時間は1分40秒でした。
その後、サチュレーションは上昇を認め、改善するかのようにも思われましたが
再び喀血が止まらなくなり、気管チューブからどんどん血が溢れてきました。
結果、3時30分頃に再度心肺停止し、その後飼い主様立会いのもと5時30分頃に死亡確認いたしました。
こんなことをブログで書くことではないのかもしれませんが
実際このような感じでした。
ここにマンパワーや設備があったら助けられたのか?と問われれば
正直、はい、とは言えないなと思います。
本当にARDSなのであれば、人医療でも死亡率が35〜50%程度と非常に予後の悪い疾患とされております。
もちろんきちんと診断するにはCTが必要なのかもしれませんが
状況から判断するに、病態としては近しいものがあったと感じております。
そうすると、人手が十分で設備が整っていたとしても助けることは結局できなかったかもしれません。
やはり、そこは自分のスキルがまだまだな部分があるからそう感じるのだと思います。
集中治療というものは、その幅は多岐に渡ります。
循環、呼吸管理、麻酔、救急、腎泌尿器、感染症、神経、消化器などはもちろんのこと
臨床栄養学や理学療法などの分野にも精通していなければならないと思っています。
場合によっては、西洋医学だけでなく東洋医学の知識をお借りする場面もありますし
僕の中では、本物のインテンシヴィストはスーパースターでありまして
僕自身もそんな集中治療医というものに憧れております。
話の終着地点が全然見えてきませんが
結論もっと頑張りますということです。
明日はお休みですが、また土曜日からよろしくお願いいたします。
それでは、今日はこのへんで失礼いたします。