獣医心エコー図学会に参加してきます。
明日から日本獣医心エコー図学会に参加するため
病院は土、日と休診になります。
ご迷惑をおかけしますがご理解いただけますと幸いです。
心エコー検査というのは
心臓の超音波検査になるわけなので
循環器疾患の診断やモニタリングのツールであるため
別に循環器学会で良いじゃないって思われるかもしれません。
ただ、人間の医療の世界には検査技師さんなどが
国家資格に加えて超音波検査士という資格をさらに取得したような
超音波検査に特化した人材がいらっしゃいます。
循環器のお医者さんたちも心臓のエコーを当てようと思えば当てられるのかもしれませんが
うちの次男がこども病院で心臓のエコーを当ててもらった時は
臨床検査技師さんが心エコーを当ててくれて、循環器の医師による説明という感じのスタイルでした。
心臓の超音波検査というのは
それぐらい分業しないといけないぐらいの特殊技術なんじゃないかなって思っています。
況してや、人間の心臓と違って
犬猫さんの心臓は小さいですし、心拍数が早いですし
何よりじっとしてくれません。
そんな中で、標的となる心臓の動き、構造、大きさ、血流などを総合的に評価し
診断を下したり、病態を把握したり、治療反応を確認しないといけません。
そこをある程度評価できるようになるまでに
結構頑張らないといけないというのは想像に難くないかもしれません。
一方で、犬猫さんの診療に従事する、いわゆる小動物臨床の獣医師というものが
対象とする疾患は多岐にわたります。
そんな中で、循環器疾患の心エコーの習得だけに一定の時間以上の時間を費やすというのは
現実的には難しいのかもしれません。
僕の印象では、循環器疾患を苦手とする獣医師が多いか
もしくは、何を考えることもなく心雑音があったら、まあこの病気でしょって感じで
犬さんなら僧帽弁閉鎖不全症だからフォルテコールプラスを出しておいて
猫さんなら心筋症だろうからとりあえずピモベンダンでも出しちゃえ、的な
すげーてきとーな診療が多い気がします。
どんな病気かの知識は少しあって
どういう病気が統計的に多いかも知っていて
でも心エコーを当てる技術もないってなったら、結果的にそうなるのかもしれません。
心エコーなんて大学の授業でなんてほとんどやらないですし
卒業後、働きながら自分で勉強しようってしなければ身につけられるものでもない気がしますが
そもそも、そこの技術を教えられる獣医師自体があまり多くない気がします。
だから、本当の意味で心エコーを当てられる獣医師の数というのはなかなか増えなかったのかなって思います。
なので、去年設立された今年も参加させていただく心エコー図学会というのは
そこを網羅的に学ぶことのできる良い機会なのかなと思っているので
会員数が増えていけば良いなあと思うのですが
去年参加して感じたことですが、比較的学会にしては若い先生が多い印象で
僕より年齢が上の先生方の多くは、すでに循環器分野で有名になっている先生方が多いように思いました。
若い先生方の勉強意欲を良い感じに刺激してくれる分野なのかなあ、と感じる一方で
すでにある程度の臨床経験のある先生方にとっては
今更勉強しても・・・って感じなんでしょうかね。
それでも、ここから5年、10年とかすれば徐々に心エコーが得意な先生が増えてくるのかなあ、と考えると
それ自体は、日本の循環器診療の質向上にもつながるかと思うので、喜ばしいことかと思います。
僕自身もまだまだ勉強していかないといけない身だと考えていますし
前にも書きましたが
小動物臨床の獣医師全体で考えた時の心エコーとか循環器診療に関する
自己評価は偏差値65ぐらいかなって思っているので
偏差値70とか75とかの先生と比較するとまだまだ全然ダメなのだと思います。
今回の学会でも講義を担当する我らが後輩の前波獣医師のような循環器診療の域まで到達しようと思ったら
まだまだ頑張らないといけませんし、もしかしたら一生追いつけないかもしれません。
それぐらいの差があるかなって思っていますので
その差を少しでも縮めることができるような学会参加にできるよう頑張ってきます。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
それでは。