糖尿病の猫さんの話
今日はこの後、猫さんの甲状腺機能亢進症の話をする予定ですが
ブログは二週間前から僕が診させてもらっている糖尿病の猫さんの話を書こうかと思います。
もともとは9月の後半ぐらいから多飲多尿症状が明らかになったため
10月の最初にかかりつけの動物病院を訪れたそうです。
そこで血液検査を実施した結果、血糖値が高いので糖尿病と診断されました。
そこまではそれでも良いかなと思うのですが
その時点で、尿中にケトン体が検出されたそう。
猫さんの糖尿病治療の治療選択としては
大きくインスリン注射による治療か、センベルゴというSGLT2阻害薬の経口投与による治療があります。
ただ、その子は尿にケトン体が出ているのでセンベルゴは使えないね、となったそう。
その上、食欲も低下していたことを受けて
食欲がないからインスリン治療もできないね、と言われたそう。
結局、仕方がないから糖尿病用の療法食で治療してみましょう、となったそう。
ん?食欲がないのに食事療法でいくの?って普通の人ならなると思います。
結果的に、病態が良くなることはなく、体重も徐々に落ちていき
さすがにこのままだとヤバいでしょ、ってことで
ご家族様が当院に来てくださった10月下旬の時点では完全に糖尿病性ケトアシドーシスになっておりました。
そこから連日治療をさせていただき
治療開始からちょうど二週間後が昨日になりますが
無事にDKAを脱し、食欲も徐々に上がってきてくれ
ご自宅でのインスリン治療を継続できているような状況です。
今回の糖尿病の猫さんはそのまま意味のない食事療法を続けていたら
あと数日で亡くなっていたと思います。
お母様がセカンドオピニオンを決断してくださったことと
その後の献身的な看病のおかげで、なんとか元気になってくれたのかなと思っています。
ある程度みなとまちの地域での認知度も上がってきたので
最近では
正直もう全員に来てもらうような頑張りはしなくても良いかなあ、とか思い始めたり
来たいと思う人だけ来てもらって
うちの病院がやろうとしていることとかに特に興味のない人にまで
わざわざ無理に来てもらおうとは思わなくなってはきたのですが・・・
ただ、先月ぐらいから
上記の糖尿病の猫さんのような明らかに可哀想過ぎる症例に出会う回数が増えておりまして
静岡市の動物病院ってなんなんやろうな、って思うことが多いです。
ここ最近で阪口先生が診てくれている症例だけを考えても
リンパ腫と診断したのにまともな治療を提案されず
ダラダラと皮下点滴だけをされているような治療を二週間ぐらい続けて
もういつ亡くなってもおかしくない状態で来院された猫さんとか・・・
うちでは手術はできませんとかかりつけの先生に言われてしまい
お尻にできた腫瘍がどんどん浸潤していって
最終的に尿道を閉塞し、急性腎障害の状態になって初めて当院を訪れた猫さんとか
そんな子達ばっかな気がします。
別に自分達の病院が特別優れているとか言うつもりは全くないですし
普通のレベル動物病院が普通にやっていることをただ僕らはやっているだけなわけですが
それでもこの地域の動物医療のレベルの低さは何なのだろう、と嘆きたくなります。
膀胱にできた尿路上皮癌・移行上皮ガンに対する治療の提案が
NSAIDsもしくは外科っていうのはいつの時代の話なのだろう?って思いませんか?
当院の休診日である金曜日に嘔吐を主訴に他院さんを訪れたわんちゃんは
なぜか制吐剤を使用されず皮下点滴されたがために、その後も嘔吐を繰り返し
結局また翌日当院を受診しなければいけないという現状はなんなんでしょう、って思います。
すみません。愚痴ばかりでした。
あまりに可哀想なことが続いているので、ここで吐かさせてもらいました。
失礼しました。
当院もヤブ獣医とか言われないように頑張ろうと思います。
それでは今日はこのへんで。セミナー頑張ってきます。