動物病院倒産急増のニュース
4日前にyahooニュースになっておりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/636c09064dd43b920c036d67ac27ed592ec77754
2025年度は動物病院の倒産件数が過去30年で最多だそうです。
ただ、最多といってもその件数は8件。
それだけどんな動物病院でも潰れることがなかった業界なのだと思います。
わんちゃんの飼育頭数が減少傾向であったり
検査試薬や動物用医薬品や医療的な消耗品などが値上がりし続けている現状である一方
動物病院に求められる医療の水準は年々上がってきており
一次診療の動物病院でもそれなりの医療機器を備えていないことには
患者様のニーズに応えられないようになってきています。
ただ、医療機器にもまた金銭的な負担がかかります。
一昔前だとワクチンやフィラリア予防だけやっておけば
別に食べていくのには困らないのが動物病院だったのだとは思いますが
飼育頭数の減少とは相反して
1人にかかる動物医療費用は上昇していることからも
動物病院に求められること自体が様変わりしているのがわかります。
そこに合わせることができないと動物病院も厳しい時代になってきたのかもしれません。
当院も例外ではないので
今まで以上に頑張らないとなと思うのですが
動物病院が適正に淘汰されていくこと自体は決して嘆く様なことではなく
むしろ世の中にとっては良いことなんじゃないかなと僕は思います。
福間先生と始めた『獣医師ズ』ですが
今度2人で、何でこういうことを始めたのかというのを話し合う動画を撮る予定です。
昨日のセミナーの後、それについて話し合っておりました。
当院もセカンドオピニオンを目的に来院されるケースは少なくないのですが
福間先生ところは当院とはやや異なり
新規の患者様がほぼ100%セカンドオピニオンだそうで
その状況の中で、多くの方に『来てよかった』と評価されるそうです。
本来、動物病院における獣医療の質に格差がない場合
セカンドオピニオンの需要はそれほど伸びないと想定されますが
セカンドオピニオンにこれほど需要があるという状況自体が
低質な動物医療が広く存在しているという裏返しなんだとおっしゃられておりました。
僕自身は自分たちの動物病院が
高度な動物医療を提供しているとは考えておらず
間違えることもあると思っておりますし
答えに辿り着くまでに遠回りをしてしまうこともあると思ってやっています。
高度な医療というよりは
自分たちのできる範囲で、できる限りのことをやろう、って感じでやっているつもりですが
それでもセカンドオピニオンの診療においては一定の満足をいただいているように感じています。
まだ10年にも満たないぽっと出の動物病院がそれだけ評価されてしまうという状況が
ちょっとおかしいんじゃないかって話ですよね。
評価していただけること自体は素直に嬉しいなって思いますし
助けられない子も少なくない中でもっと頑張ろうと思えるモチベーションにはなります。
ただ、評価されてしまっている今の現状をどうにか変えないといけないのかなとも思います。
みなとまちなんて、ただの普通の動物病院だよって
言われるくらい動物医療の水準を上げていくために
動物病院側にアプローチしてもあんまり変わらないことがわかってきたので
結論としては
今やっているセミナーみたく
ご家族様側からアプローチして
動物医療を求める側の質向上→動物病院側も需要に応えるために自院の質向上、の流れ
しかないのかなって話になりました。
そんな風に今のところは考えております。
今後もまた色々と考え方に多少の変化はあるかもしれませんし
多少の矛盾を孕んでいる気もしなくはないですが
みなとまちは普通の病院だよって言われるぐらいに動物医療の水準を向上させたい一方で
そうなった世の中でも
やっぱりここは違うよねと言われるような動物病院でありたいって思っています。
どっちやねん、という感じですが
今の気持ちを言語化するなら、そんな感じです。
それでは。今日はこのへんで。