血様腹水症例に対する対応
頑張ってセミナーを聴いています。はい。
なんとか継続中。
今日は、腹腔内出血の症例に対する対応の講演を3つ聴きました。
腹腔内出血の症例はほとんどが犬さんでありまして
人間みたいに交通外傷などが少ない小動物臨床において
腹腔内に血液様の腹水が出てくる原因はほとんどが脾臓や肝臓の破裂です。
確率的には半分以上が脾臓にできた腫瘤が破裂することによって起こる
急性の腹腔内出血でありますので、そこがメインでありました。
僕が2014年3月に大学を卒業して
獣医師として初めて働き始めた動物病院で
その年の5月に中年齢の黒ラブの子が腹腔内出血で来院されたのを覚えています。
新卒で、獣医師としての経験も1ヶ月ちょっとしかない立場でしたので
ほとんど何の戦力にもならない状態ながら
先輩の獣医師の先生方が対応に当たっておりました。
その子は残念ながら手術中に心肺停止状態に陥り
最後まで僕が心臓マッサージをしていたのですごく覚えています。
当時は、新卒なりに
腹腔内出血は即日手術が必要で
救命するのも難しい緊急疾患なのかなあとか思ったもんですが
実際はそんなことはなく
今回の公演の中でもありましたが
多くの症例で即日手術とはならないですし
周術期の死亡率もそんなに高くありません。
12年前ぐらいの新卒時の記憶は
単に勤めていた動物病院のスキルがヘボかったのか
先生たちの知識や技術や追いついてなかったのかもしれません。
実際、みなとまちで診察する様になってからも
脾臓や肝臓の腫瘤が破裂したわんちゃんの診察も少なくありませんが
周術期で亡くなった子は1人もおりません。
たまたま運が良いだけかもしれませんが
ちゃんと対応すれば、それなりの成績で治療できる病態かと思っています。
今回の講演は
新しい知識の獲得というよりは
再確認の場となった様な感じではありますが
それでも、一次診療施設、二次診療施設、夜間動物病院それぞれの初期対応などについて
色々と勉強になった部分もありました。
こういった緊急症例はいつ来るか正直わかりません。
明日、当該症例が急に来院されるかもしれません。
そうした緊急事態に備えて、こうやって知識を再度整理しておくのも大事だなあと
改めて思った次第です。
若干、ブログの更新が滞っておりましたが
こいつ勉強しとるんやな、ぐらいに考えておいてもらえると助かります。
それでは、今日はこのへんで。