物語の共有化
単に動物病院を受診して診察を受けるというのではなく
その動物病院ができた経緯であったり
できた後の流れだったり
そこに勤める獣医師や看護師の背景を知るということは大事なことなのかなって思っています。
なんとなく親近感が湧いてきたり
その病院を応援しようかな、という気持ちになったり。
その動物病院が歩んできた物語を知ること
その上でかかりつけをこの動物病院にしょうと決めることは
結果的に、患者様と動物病院の関係性構築に繋がり
最終的には
診察対象となる動物たちのためにもなるのではないかと思っています。
これは逆の場合もそうなのかなあ、と最近考えておりまして
どんなご家庭でも
おうちの犬猫さんを家に迎えた経緯みたいものがあって
今現在まで一緒に過ごしてきた中で
それぞれの物語みたいなものがあると思うんです。
そういうことを僕たち動物病院側が
詳細に知れる機会ってあんまりないんですけど
そういうお話を聞かせていただいたり
何かの拍子に耳にすることになったり
その子の背景を知れることが
時には僕らの力になることもあるのかなって思っています。
先日、闘病の末に亡くなったお一人のわんちゃんがいらっしゃいまして
そのお家で新しい子犬さんを迎えることになりました。
新しい子を病院に初めて連れてきていただいた際にお母様が
『この子のお母さんの名前は◯◯(先代の子)っていうそうなんです』と教えていただきました。
偶然なんだとは思いますが
お母様は運命だと思うとおっしゃっていました。
そういうお話をしてもらえるだけで
なんでしょう、なんとなく込み上げてくるものがあります。
この子になんかあった時は先代の子の分も頑張ろうって思えます。
好きなものとか、好きな場所とか、常日頃のルーチンとか
そういうお話で良いんだと思います。
動物病院もその子のお話を共有できることで
何かが生まれるような気がしますし
治療にあたる上での病院の雰囲気も良くなるんじゃないかって思います。
感情論ばっかで申し訳ないんですけど
感情がもたらす力ってものもバカにならないような気がしておりまして
初心問診票とかに
『この子とのエピソード』みたいな欄を作ってみても良いんじゃないかなとか
結構本気で考えています。
診察室の中ですと
どうしてもその子の症状だったり病気のことばっかりに
話が集中しがちになってしまって
なかなかそういうお話をゆっくりできる機会もないんですよね。
そういうお話を共有できる機会。
そんなシステムがあっても良いのかなあ、とさっきふと思い
書かせていただきました。
完全な独り言でございます。
それでは。