何もできないって言わないこと
病状が末期に近づいてくると
病態を直接的に改善できる選択肢というものは少なくなってきますし
最終的にはできることはかなり限定的になることが多いです。
セカンドオピニオン、サードオピニオンなどの特性上
病状がかなり進行した状態で
はじめまして、を迎えることも少なくなく
何も良い提案ができないもどかしさというものに苛まれます。
それでも
患者さんにとって
『できることはないですね』と告げられてしまうことって
結構絶望的な心理的状況に追いやることになるんじゃないかな、とは思うので
可能な限り足掻こうとは思っています。
一次診療の動物病院ってそういうもんじゃないのかなって思ってます。
医学が万能じゃないことは皆んなわかってますし
命あるものいつかは終わりが訪れるのも承知の上だとは思うのですが
最後まで何かできた、というのと
最後はなにもしてやれることがなかった、というのとでは
気持ちの面で大きな差があるのかなと。
人間のICUに入院している患者さんが一番不快に感じることは
喉の渇きだということを何かで読みました。
口に水分を少しでも含ませてあげることは
動物たちにとっても苦痛の軽減につながるのかもしれません。
ゲートコントロール理論が正しいのなら
身体をさすってあげるだけでも痛みの緩和にはつながるはずです。
投薬とか注射とかそういうのでなくても
ただ側にいて身体をさすってあげるだけでも
動物たちにとっては苦痛の緩和という治療になりうると思います。
最後、本当にできることが何もなかったとしても
そういった誰にでもできる提案を
獣医師が選択肢として挙げることに意味があるんじゃないかなって思ってます。
最後の最後に見捨てられたような気持ちになるのって
想像しただけで辛いですもんね。
最期まで寄り添えるような、そんな獣医でありたいもんです。
それでは。