犬さん情報
フロセミドにトルバプタンを併用したやつ
先日の腎泌尿器学会。
二日目の午後は演題発表がありました。
個人的に面白いなあとか興味深いなあって思ったやつをいくつか挙げておきます。
『臨床的に健康なイヌにおける経口トルバプタンの血中および尿中電解質と腎血行動態への影響』
僧帽弁閉鎖不全症のわんちゃんの治療なんかで利用されるループ利尿薬であるフロセミドですが
時に低ナトリウム血症が問題になってしまうことがあります。
そこで別の機序で利尿効果を発揮する薬剤であるトルバプタンがだったらどうなの?的なのを
調べた研究報告です。
結果として
トルバプタンもフロセミドと同等の利尿効果を示したけど
電解質喪失は認めなかったよ、という感じの報告でした。
ただ、この研究は
フロセミド2mg/kgの群と
フロセミド1mg/kg+トルバプタン0.3mg/kgの群で比較しており
両群でフロセミドの使用量に差があるので
それで電解質喪失に差が出ちゃっただけなのでは?みたいな質問も出ていたりで
結果の解釈には少し注意は必要なのかもしれません。
ループ利尿薬にトルバプタンを併用しても腎臓への影響などが少なく
かつ、利尿効果も同程度に見込めるのであれば
臨床的にはすごく有用なんだろうなって思います。
僕個人としては使用したことはないのですが
おそらく犬さんの僧帽弁閉鎖不全症の治療選択の一つとして
少数だと思いますが
使用されている先生も中にはいらっしゃるのだとは思います。
こういったデータが増えてくることで
治療の幅が広がっていくと良いですよね。
ほんとは複数演題、書いていく予定でしたが
長くなりそうなんで、また明日にします。
それでは!