テルミサルタン注意報~その後~
ちょうど一週間前のブログに
こういう記事を書きました。
注意喚起をするなら、その後の経過もきちんと書くべきかと思いますし
ちょうど先ほど
このブログの記事の子の再診があり
ブログの方も読んでくださったみたいで
今日の結果もよろしければ書かせてくださいとお願いしました。
なので、本日の血液検査の結果を載せておきます。

この一週間やったことは
テルミサルタンを休薬したことと
皮下点滴を二回ほど実施したこと、です。
それ以外に特に何もしてません。
この子は春の時点では何も問題なかった血液検査の結果が
7月の時点ですでに腎数値は上昇している状態でした。
正直、休薬しただけで数値が戻ってくれるかなあと少し不安ではありましたが
無事に正常範囲に入ってくれました。
元気も出てきており、食欲も少しずつですが回復傾向にあるので
とりあえずは一安心なのかなと思います。
この子の腎障害の原因が
本当にテルミサルタンの処方によるものなのかの証明には
再度投薬を試みて数値が上がるかどうかの再現性の確認が必要になるのかもしれませんが
状況的に、テルミサルタンが犯人である可能性が非常に高いと思われます。
前回のブログにも書いておりますが
テルミサルタン自体は、有効な症例にはすごく良いお薬だと思いますし
全員が危険に晒される薬剤というわけでは無いと思います。
ただ、きちんとした知識を持って
適応と不適応を見極めて処方する必要性があるお薬だと思います。
もしかしたら
慢性腎臓病と診断されてテルミサルタンを処方されている犬猫さんで
数値が徐々に上がってきている子に関しては
テルミサルタンの服用が一つの原因になっている可能性もあるのかなと思います。
そういうこともあるんですよ、ということを知っていただきたくて書かせていただきました。
手遅れになる前に
時には少し立ち止まって考えてみるのもありなのかもしれません。
明後日からは獣医腎泌尿器学会に参加してきます。
今回の学会のテーマの一つが急性腎障害なわけですが
今日のブログの子のような薬剤性の腎障害に限らず
日々遭遇する可能性のある病態です。
しっかりと情報をアップデートして
次の診察からすぐに活かせるようにしたいと思います。
それでは、失礼いたします。