マーロウさんの話
クラウドファンディングで犬猫さんの治療費を集めるのが
批判されてしまう傾向になる日本なのですが
先日スタートしたこちらのクラウドファンディング
https://readyfor.jp/projects/marlowe530
SNS界隈で炎上みたいになっていて
とうとうクラウドファンディング自体が中止になっちゃったみたいです。
ここを読んでくださっている方にも
この話、ご存知の方もいらっしゃるのかもしれません。
僕自身は、確かに批判されても仕方ないのかなあ、って思う部分もあれば
なんかそういう世の中悲しいなあって思う部分もあったりで。
自分らもこの動物病院でクラウドファンディングをやったことがある手前
あんまり他人事にも思えなかったと言いますか
みんなどう思うんだろうなあっていうのを書いてみたくなりました。
確かに、自分の家の犬猫さんの治療費用は自分でなんとかしろよ、という意見・批判は
その通りなのかもしれません。
動物と暮らすこと自体、国から強制されるものでも法律で決まっているわけでもなく
個人が自由に選択できるものの一つでありますので
わんちゃんをお家に迎えるということ自体は、この方が選んだものなわけです。
そのわんちゃんが病気になった時の治療費が高額だから支援して欲しいです、ってなると
好きでわんちゃんを迎えたんだから
自分で払いなよと言われてしまうのも仕方ないのかもしれません。
クラウドファンディングってあんまり日本人には好意的に捉えれないことも多いですし
どんな支援内容であっても一定の批判は起こるものだと思うので
そこは仕方ないように思います。
うちの病院のやつも、多分批判していた人とかはたくさんいたと思いますし
一部の獣医さん達はツイッター(今はXですね)で実際に批判されていたみたいなので
全人類の賛同を得るというのは基本的に難しいんじゃないかなと思っています。
特に今回のケースは
支援を求めている方が、亡くなったご主人の一周忌に合わせて
病気のわんちゃんを置いて、娘さんと海外旅行に行ったことが
より批判の的になっておりまして
海外旅行にお金を使うんなら、わんちゃんの治療に使ってあげてよ、とか
それならクラファンやらんかったらよかったやん、とか
そういう批判も多いみたいでした。
確かにそれはそうなのかもしれません。
ですが、ただの批判だけなら納得する部分もあるのですが
批判だけする人もいれば
このクラウドファンディング自体の中止を呼びかけたり
運営側に通報したりしている人もいて
なんかそこまでやるのは、やり過ぎなんじゃないかなと思いました。
批判をされる一方で
このマーロウさんを助けたいから支援したいっていう人もそこそこいらっしゃいましたし
別に気に入らないなら支援しなけりゃいい話であって
誰も批判している人にまで支援を求めていないわけです。
それなのに
クラウドファンディング自体の妨害行為的なことまでやっている人って何なんだろうなって
素直に思いました。
結局このプロジェクトの中止が決まった後も
無事にクラウドファンディングを中止させられましたー、的なことを投稿されている人もいたりで
見ていてすごく悲しい気持ちになりました。
うちの病院のクラウドファンディングの際は
幸いにも炎上、みたいにはならなかったように感じておりますが
一歩間違えれば、こういう批判の嵐だったのかなあって思うと
ちょっと怖く感じたり。。。
正直あの時は精神的にものすごく辛かったですし
よっぽどのことがない限り、またクラファンやろうなんて思わないと思いますが
それでも資金調達の手段として
日本でももう少し世の中がクラファンに対して寛容になったらいいのになって思いますし
同じ批判をするにしても
もうちょっとこういう内容だったら支援したのにな、的な
建設的な批判だったら、困った時はお互い様みたいになるのかなあ、って思ったり。
少し長くなりましたが
皆様はこのクラファンの一連の話、どう感じましたでしょうか。
とりあえず、マーロウさんの病態が良くなってくれることを僕は祈っています。
それでは。今日はこの辺で。
私もその一連の流れをInstagramやThreadsで気になったのでずっと見ていました!
最初に流れてきたのはマーロウさんのママさんが手術費が高くて困ってる的な内容でした。その何時間後かに急にThreadsで沢山第三者(部外者?)の方達がクラファン止めてください拡散お願いしますって言う内容でびっくりしました。やりすぎな気がしました。傍から見てるとイジメみたいな感じで…。応援したい人だけ応援すればいいだけの事では?と思いました(^_^;)
最近のSNSはちょっと狂気じみてて怖いですね…。情報収集したり、犬好き同士のコミュニティの場にもなるけど使い方を間違えてる人が一定数いますね。
マーロウさんがちゃんと手術が受けられるのか、そこだけが気になる点ですよね。
人間の場合の募金(海外で心臓の手術をする等)の時はあまり批判は見ないですよね。
犬さん猫さん等ペットを飼うときは自己責任というのはわかりますが、
人間の場合も、産まれた子供に障害がある可能性もあります。
だからといって、産むのは自己責任だ!とはなりにくいのは何故でしょうかね。
今回の件、私は「反対派」でしたね
もちろんクラファン中止に追い込む様な扇動はしませんが。
「したい人はすればいい」は真理だと思ってます。でも、その場合は判断出来る情報をきちんと正確に伝える義務があると考えます。
この方、クラファンの中では「治療費に多額のお金がかかり、返礼は出来ません」
と書いており、経済的に困窮していて治療が出来ないと誤解させる表現をされてます。
見た人の同情や善意に甘えるのであれば、包み隠さず不利な情報も開示するのが筋かなぁ、と思っています。
それでも支援・寄付する!という人はして頂いたらいいし、中には自力でなんとか出来るなら支援はしないと言う判断をする人も居るでしょう。
人から寄付を募る以上、そこは誠実であるべきかなと。