つぶやき
猫さんの喉の腫瘍
昨日の昼、麻酔下での処置・手術が三件ありました。
そのうちの一件は
先週の土曜日にいらしたセカンドオピニオンの猫さん。
昨年の11月の末に
声が変だということで一つ目の動物病院さんを受診。
検査してもよくわからなかったとのことで
12月に別の大きな動物病院さんを受診。
そこで喉に腫瘍があると言われ
麻酔をかけようと気管挿管を試みたものの
結局相談ができず、これ以上できることはないと言われてしまったそうです。
なんだか見放されたみたいで可哀想ですよね。
猫さんの喉頭腫瘍、リンパ腫と扁平上皮癌が多いらしいですが
8割ぐらいはリンパ腫だという話を
去年の内科学アカデミーの時に聴きました。
しかも喉頭のリンパ腫は他のリンパ腫よりも
長期生存できる可能性があるかも?とのこと。
それなら検査する意味あるやんね、って話になりまして
初めまして、から二日後に麻酔をかけることになりました。
1ヶ月前の時点で気管挿管できなかったと聞いていたので
正直すごく怖かったです。
一応、レントゲンと超音波検査によって
ある程度、腫瘍の大きさだったり場所だったりをイメージし
なんとかいけるかな?って感じで実施しました。
結果的に上手く気管挿管をすることができ
腫瘤から細胞を採取することができました。
検査した即日で治療を開始しています。
経過がどうなっていくかは分かりませんが
昨日はとりあえず無事に生きてお家に帰ることができて良かったなと。
まだ信頼関係がそこまで築けていない初診さんに対して
いきなりリスクが高い処置を提案するのは
なかなか心理的にも難しいものがあるのですが
今回に関しては、やって良かったなと思います。
引き続き、猫さんとご家族にとって、より良い方法を模索しながら
サポートしていこうと思います。
それでは。