信仰心
他の動物病院さんがお休みの時とかに
よく起こる現象とでも言いますか
よく目にする光景とでも言いましょうか。
○○先生はすごく優しくて・・・とか
○○先生の動物病院は大きくてしっかりしているので・・・とか
○○先生のところは昔からずっとあるので・・・とか。
ある種の信仰心に近いような
そういったかかりつけ動物病院様への信頼を目にする機会があります。
そこまで信頼を勝ち得ているのは単純にすごいなあって思いますし
先生と患者様がきちんとコミュニケーションを取る中で生まれた
素敵な産物なんだと思うので
僕たちも見習わないとなあって思うんです。
ただ、よくよく話を聞いてみると
なんとなく、そういう感じではないようなこともございます。
僕は静岡で働き始めて今年で5年目になりますので
内容や数に差はあれど
静岡市内の動物病院さんの治療内容だったり診療方針だったりを
患者様から直接聞く機会もかなりの数にのぼっております。
実際に獣医師目線で見た治療内容と
患者様が感じておられる病院の印象とに
物凄く乖離があることも少なくありません。
小動物の獣医さんだったら誰が見ても、破茶滅茶な治療内容であっても
患者様からしたら信頼のおける先生にずっと診てもらっているから安心!となっているわけですね。
こういう場面を目の当たりにした時、どうすると思いますか?
正直に、この治療は間違っているからやめておいた方がいいですよ、と指摘すると思いますか?
実際、よっぽど酷い治療内容ですぐさま命に関わるような事がない限りは
直接的にかかりつけの先生の治療を否定することはないと思います。
そこを否定することは、その動物病院を選んだ患者様を否定することにも繋がりかねないので
できるだけ柔らかいニュアンスで
今もすでに治療はされているとは思うのですが
最近は治療のやり方も少しずつ変わってきている部分もありますので
こういう風な検査や治療をやってみるというのもありかもですよーってな感じで
話すことが多いように思います。
患者様自身がその治療に対して少しでも疑問を抱いている場面であれば
(休診だから来たわけではなくて、いわゆるセカンドオピニオンを求めての受診のような)
素直に、一般的には間違ったやり方ですね〜とお話しできるわけですが
そこら辺、すごく難しいんです。
経験上、かかりつけの先生に強い信仰心がある場合
どんだけ医学的に正しい修正を加えても
信じてもらえなかったり、上手くいかなかったりする場合が多いので
動物を助けたいという良心には申し訳ありませんが
できるだけ訂正しないように注意しています。
と言いつつも、やっぱり犬猫さんのことを可哀想に感じてしまうことも多く
見過ごせない場面もあったり。
でも、結局、聴く耳を持ってはいただけないので
自己満足に終わってしまうわけですが。
こんなこと書いていいかわかりませんが
なぜか今日は午前も午後も結構混み合いまして
あまり体力が残っていなくて、きちんと頭回っていない気がしますのでお許しください。
まあ実名出しているわけじゃないから大丈夫だと思います。
ほんと、何でここの病院行っちゃうんだろうなーって思う時が
すごくたくさんあるわけなんですね。
めっちゃきちんと調べてはる人なのに、なぜ!!みたいな。
盲目的に患者さんを信じ込ませるコツみたいなんがあるんでしょうか。
先生がすごい自信に溢れた話し方だったりするんでしょうかね。
人たらしなのかな。。。
自分もそういうスキルが欲しいなあ、と思ってみたりするわけですが
決して人を騙すようなことはしたくないですので
きちんと根拠のある信頼を勝ち得ていきたいもんですね。
文章の着地点が見つからないので
ここら辺で今日はお開きにします。
はい。お疲れ様でした。