つぶやき
最期まで
本人もご家族も色々と手を尽くして頑張ってくださって
最期の日やその前日なんかに診察させていただくことがあります。
前はせっかく病院に連れて来てくださったのに
何もできなくて申し訳ありませんでした、という気持ちが強かったように思いますが
ここ最近は
最期に病院にもお顔を見せに来てくれたのかな、という風に
捉えることができることもあります。
特に今年はそんな出来事が多いように思います。
偶然がただ重なっているだけかもしれませんが
一度はもうダメかなってなった後に
奇跡的な頑張りを見せてくれたりした子は
最期の時をそういう風に考えさせてくれることが多いように思います。
院内で亡くなるよりも、最期は自宅で過ごさせてあげたいという気持ちに変わりはありませんが
それまでの時間を病院としても
それなりに一生懸命にその子に向き合ってきたからこそ
最期のタイミングをご家族とともに共有したいという気持ちもあります。
自己満足でしょ、と言われれば確かにそうなのでしょうが
かかりつけの動物病院や主治医として関わりを持つ以上
最後まで責任を持って見届けたいという気持ちは
僕の中では結構強く存在します。
そういう意味では
お別れ自体はとても悲しいことですが
最後にお顔を見れたことをすごく嬉しいことではありまして
そこまで頑張ってくれたご本人とご家族には感謝してもし切れません。
そんなことを考えている昨日・今日でした。
それでは、今日はこれくらいで失礼します。