獣医のコアカリキュラムと麻酔学
平成23年あたりに
全国の獣医系大学全てにおいてある程度同内容の教育が受けられるよう
獣医学教育モデル・コア・カリキュラムというものが実施されることになりました。
その結果、51の授業科目が選定されました。
その中に麻酔学っていうのもあるらしいんですね。
僕や望月が入学した年が平成20年なので
まだコアカリキュラムとか始まっていなかった時代に大学に入って
コアカリキュラムが始まってちょっとして卒業しているので
多くの科目・授業でそういった恩恵を受けることはありませんでした。
実際、麻酔の授業なんていうものは
外科学の授業の中の2コマぐらいでしか習わなかったように記憶しています。
6年間の大学生活の中のわずか180分なわけですから
当然そんなものの中身なんて知れているわけでして
今僕が日々の全身麻酔を実施する中で使用している知識や技術というものは
ほぼ全てが獣医師になってから習得したものです。
そう考えると大学6年間ってなんだったんだろうとか思ったり
今の獣医学科の卒業生の方が優秀なんかなとか思ったり。。。
どうなんでしょう。
結局は働き始めてからどういう働き方をするかによって決まるんですかね。
即戦力とまではいかないまでも
少しは社会の役に立つことのできる獣医師になった状態で卒業できているのであれば
コアカリキュラムの意味も少しはあったのかなと思うわけですが
実際のところはわかりません。
なんでこんな話を突然し始めたかと言いますと
麻酔の認定医の勉強をするにあたり教材みたいなものが指定されておりまして
それがやっと届いたんです。
今の学生さんはこういう麻酔の教科書があるんだなあと。
これの初版が2017年。
僕らの卒業は2014年。
卒後三年で教科書が出版されていたのかあって感じですよね。
しかもこれ3000円なんです。
コアカリキュラムなら当然どの大学の学生さんも皆さんこれを買うわけで
そうすると需要は必然的にあるわけです。
僕らが学生だった頃、他の科目で使用されていた教科書なんて
安くても6000円とか8000円とか。
高いのだと15000円以上していたような気も。
教育システムがきちんとしていくと学生さん達にとっても喜ばしいことなんでしょうね。
さっきまで人間と動物の麻酔の違いって?みたいなセミナーを拝聴しておりました。
医療分野はやはり色々な面で
きちんと確立されているなあと改めて感じたわけですが
こういったコアカリキュラム的なものが
少しずつでも動物医療が医療に近づくための礎になったりするんですかね。
はい。すみません。
そんなことばっかり書いて現実逃避をしていないで
きちんと勉強しようと思います。
それでは、今日はこのへんで失礼します。