『かじる』と『くれる』
みなとまちアニマルクリニックで診察するようになって
もうすぐ丸3年が経過します。
個人的な静岡県民3周年になるわけです。
横浜で診察していた時には標準語っぽいニュアンスで
奈良で診察していた時には関西弁で診察していたわけです。
で、静岡に来たら静岡に来たで
静岡っぽい喋り方で診察しないとなあとは思うんですが
なかなか難しいんですね。はい。
大学時代に望月から『望月って苗字はほとんど静岡の人なんだよ』って聞かされていて
『嘘だあ』って思っていたんですが
実際に静岡で診察を始めて
『望月さん』という御苗字の人がものすごい数いらっしゃることに
めちゃくちゃびっくりして
心の中であの時はモッチーごめんねと思ったわけですが
それと同じぐらい診察をしている中で色々と発見がありましたので
どうでもいいかもしれませんが
今日はそれのご紹介です。
『今日の朝ごはんくれてないんですけど・・・』とご家族がおっしゃられた時
僕の頭の中は『???』となりました。
『ご家族の方が朝ごはんを誰かにもらうことがある?ん?どういうこと?』ってなりました。
何かを『貰った』は『くれた』と表現しますが
『与える』ことも『くれる』と表現するんですよね。
この表現方法が最初わからなくてやや困惑があったのを覚えております。
あと、『かじる』ですね。
この言葉は僕にとっては結構衝撃的でして
おそらく山梨・静岡県外の方には理解していただけると思うんですが
『かじる』=『端っこを少しだけ噛む』みたいな言葉なんですね。
で、皮膚に病変がある子が来院された時に
『ここをかじるんです。』とご家族がおっしゃられて
それが首元だったりすると
この子はめちゃくちゃ体が柔らかいから、ここまで口が届くのかあとか思っていたんですが
『耳をかじるんです』と聞いた時に
ん?となるわけですね。
さすがに耳には口が届かんくないか?となるわけです。
で、google先生に聞いてみると
『かじるは痒いところを掻くという意味』と書いてありまして
なるほど!口とか関係ないのか!!ってなりました。
もしかしたら、何回かの診察で
僕はきちんとご家族との意思疎通ができてなかった可能性があります。
ほんとすみません。
言葉ってほんと難しいですよね。
たぶん知らないうちにわかっているつもりになっている言葉もまだまだあるのでしょうが
もし診察中に
あれ?伝わってないぞ、となった時はいつでもご指摘ください。
今日はこのへんで失礼いたします。
それでは。