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昨日のブログで

病院存続のためにクラウドファンディングを立ち上げると思います、と書きましたが

クラウドファンディングってなんぞや？

みたいなご質問をいくつか受けましたので

簡単にクラウドファンディングについて説明したいと思います。

クラウドファンディング（crowdfunding）とは群衆（crowd）と資金調達（funding）を組み合わせた造語で

インターネットを通して自分の活動や夢を発信することで

想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を募る仕組みです。

つまり、当院の場合は

静岡市清水区内での新規の診療施設に移転することによって

地域の犬さん・猫さんの命を救うという現在行っている動物医療を引き続き行いたい、ので

その想いに共感してくださる方、その想いを応援してくださる方から

支援金として資金を募るという感じです。

通常、クラウドファンディングは購入型という形を取ることが多いため

その支援金額に応じた『リターン』というものが得られるのが一般的ではありまして

商品開発やアプリの開発のための開発費を集めたい！みたいなクラウドファンディングだと

無事に支援金が集まった場合のリターンとしては、商品やアプリを先行予約したみたいな感じで

他社よりも早く利用できる、みたいなパターンが多いです。

当院の場合、そもそもが存続できるかどうか？という話なわけでして

そのリターンに病院で行う業務を当てるのも少し変な話なわけです。

また、医療行為は基本的にリターンとしては認められないため

動物病院が本来提供しているはずの動物医療というサービスをリターンとすることはできません。

なので、正直な話

今回のクラウドファンディングのリターンはしょうもないです。

どっちかというと、リターン欲しさのクラウドファンディングではなく

ただ単に当院に病院業務を続けて欲しいかどうかのクラウドファンディングです。

寄付型のクラウドファンディングに近いかと思います。

詳しいリターンの内容は、近日公開予定の当院のクラウドファンディングの内容をご覧になっていただければと思います。

患者様をはじめ色々な方からの支援を求めてまでも動物病院を続けるべきなのか？

と聞かれれば

動物病院を一つの会社と捉えれば、それは不適切なのかもしれません。

自分たちでどうにかしろよ。それができないなら倒産すべきでしょ！ってなるのが普通なんだとは思います。

ですが、自分たちだけで、『はい、やめます』みたいな感じで閉めるにはいかないわけでして

なんだかんだ当院も今年で４年目になりますし

当院が抱えているカルテも3000世帯分ぐらいに及んでいます。

その中で関わる動物の数も5000近くいらっしゃいます。

全員が全員、当院がなくなって困るわけでもないでしょうが

当院の特性上、重症な患者様も少なくなく

紹介状書くんで他行ってください、なんていう対応は正直厳しいのではないかなと考えています。

それだったら

自分たちが色んなところで頭を下げて、この動物病院が続けられるんだったら

いくらでも頭を下げたらいいやん、って思います。

自分たちの病院の存続の有無が、それなりの数の犬さん・猫さんの命に関わるのであれば

出来る限りの事は何でもやって

一人でも多くの支援者様を集めるほうが良いと思いました。

クラウドファンディングの中にも記載する予定ですが

僕たちが提供できる本当のリターンは

『一人でも多くのわんちゃん・ねこちゃんの命を救う動物病院を続けること』そのものと

その後の大規模な動物病院を作り上げることによっての

『地域の動物医療の中核を成す存在になること』だと思っています。

潰れるかどうかとか、言っている人間が何をほざいとんじゃ、となるでしょうが

結構本気でそれが一番のリターンだと思っています。

当院のクラウドファンディングが公開され次第

すぐに色々な形でお知らせする予定です。

その時はよろしくお願いいたします。

あと、もし可能であればのご相談なのですが

当院の患者様で

当院に対するご感想や当院への想いなどを

お手紙など何かの形で書いていただくことは可能でしょうか？

当院の社会的な必要性を訴えるために

『患者様の声』といった形で、クラウドファンディングのページに掲載させていただけないかと考えております。

ご協力いただける方、どんな形でも構いませんので

ご気軽にお声がけいただけると幸いです。

よろしくお願いいたします。

それでは、今日はこのへんで失礼いたします。