みなとまちアニマルクリニック(清水区動物医療センター)は、心臓病・腎臓病・麻酔に力を入れている動物病院です。

  1. ホーム
  2. 動物病院
  3. セミントラセミナー

セミントラセミナー

こんにちは。大山です。

今日は台風ということもあってか

病院は比較的落ち着いており、手術の子も無事に覚醒しておりますので

この時間にブログを書きたいと思います。

明日のお昼は手術の後に院内セミナーが予定されております。

内容はセミントラというお薬についてのセミナーです↓

猫さんがお家にいらっしゃる人は見たことのある薬かもしれません。

商品名セミントラというお薬です。

薬剤名はテルミサルタンというお薬になります。

今回はこのセミントラというお薬の高用量バージョンが新発売されたので

それについての院内セミナーになります。

セミントラの添付文書に書いてありますが↓

https://www.boehringer-ingelheim.jp/sites/jp/files/documents/animal_health_doc/product_ah/semintora_02.pdf

このテルミサルタンというお薬の適応は

『慢性腎臓病における尿タンパクの漏出抑制』です。

つまり、尿検査において有意に尿タンパクが検出される猫さんに対して適応となります。

今回の高用量セミントラに関しては

この蛋白尿の抑制に加えて、高血圧時の血圧降下作用がプラスされた薬剤となります。

このテルミサルタンというお薬を使用することで

確かに蛋白尿を抑制する降下というものはありますし

それが腎臓保護として働くのもそうなのでしょう。

実際に当院でも蛋白尿漏出を認めるわんちゃんの何人かはテルミサルタンを使用しておりますし

使用感としてもきちんと蛋白尿を抑制してくれる印象があります。

蛋白尿のある慢性腎臓病の患者様には使用したほうが良い薬だと考えております。

ですが、このテルミサルタンというお薬は腎臓の血流量に影響するお薬です。

個人的には腎血流量に作用するお薬(ACE阻害薬、ベラプロストナトリウムなど)を使用する際は

定期的かつ綿密なモニタリングをしたほうが良いと考えています。

実際に、これらの薬を使用することで

逆に腎数値が上昇して状態が悪くなった子を何人も見たことがあります。

また、蛋白尿がないのにもかかわらず、セミントラを処方されているケースを多く見かけます。

『慢性腎臓病に対する薬』みたいなイメージが先行しているせいか

腎数値が高いから処方しよう、みたいに考えている先生が思った以上に多いみたいです。

マジでやめてくれないかな、と思うわけですが

なぜかやめてくれません。

というより、猫さんは犬さんと比較すると

慢性腎臓病の際に蛋白尿の出現を認める確率はあまり高くありません。

個人的には、セミントラの適応になる猫さんはほぼ見たことがありません。

そんなに蛋白尿が出てくる猫さんってたくさんいるのかなあ、とか思うわけですが

これは偶然見つけられていないだけかもしれないので、わかりません。

とりあえず、薬を使用する上で重要なことは

薬剤の適応になる疾患・病態を見極めることと

その薬剤の使用の際に何に気をつけてモニタリングをしていくべきか?ということかと思います。

そこらへんも踏まえて明日のセミナーは聞いてみたいと思います。

また、何か新しい情報などありましたら

ここでも言及したいと思います。

それでは、今日は早い時間帯の更新となりましたが

このへんで失礼いたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事