5月21日土曜日の診察時間です。かかりつけ医について考えてみます。静岡市清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックです。
こんばんは。大山です。
5月21日 土曜日の診察時間です。
午前中 9時30分 から 12時 まで(受付は診察終了30分前まで)となります。
よろしくお願いいたします。
日本医師会のページには、かかりつけ医についてこう書かれています。
↓
「かかりつけ医」は患者さんの自由な意思によって選択されます。
どの医師が「かかりつけ医」かは、患者さんによってさまざまです。
患者さんにもっともふさわしい医師が誰かを、数値化して測定することはできません。
だからこそ、わたしたち医師は、心をこめてひとりひとりの患者さんに寄り添います。
そうして患者さんに信頼された医師が、「かかりつけ医」になるのです。
どんなことに対しても気軽に相談ができ
必要な場合は専門医療機関への紹介を迅速に行ってくれる
そういういわゆる町医者と呼ばれるような先生方が
一般的にはかかりつけ医となる場合が多いようです。
動物医療が人医療と大きく異なる点として
一人の患者様が生まれてから亡くなるまでの生涯を
一人の医師が主治医として添い遂げることができるという点です。
だからこそ、最初にワクチン接種に訪れた動物病院を
その子の生涯の動物病院
いわゆる『かかりつけの動物病院』とされるパターンが多いのかなと思います。
ただ、上記の日本医師会の文章にも出てくるような
本当のかかりつけ医というものは
最新の医療を取り入れ続けることができる医師であり
幅広い診療範囲を網羅し
専門医療が必要と判断した場合は、迅速に高度医療センターへの紹介を行う医師です。
ただただワクチン接種をするだけの医師はかかりつけ医とは呼べないように感じます。
人と動物を一緒に考えすぎじゃない?との指摘を受けるのかもしれませんが
動物医療の高度化が進むにつれて
医療レベルは人のそれを凌駕する分野さえ出てきているように感じます。
提供する動物医療レベルの進化が続いているのであれば
わざわざ人間と動物を区別して考えるのもやや不自然だと思います。
自分の家族である犬さん・猫さんに最大限の動物医療を提供してあげたいと
飼い主様が考えるのであれば
それに応えるのが動物病院としての義務でしょう。
当院のスタンスとして
予防医療を決して軽んじているわけではありませんが
どちらかというと重症症例を求めている側面が強く出ているため
最後の最後で当院を訪れるという患者様も数多くいらっしゃいます。
『最期の嫌なタイミングだけ診させてごめんね。』と謝罪の言葉をいただくこともありますが
僕としては
その子の最期のタイミングに
その子自身とご家族の気持ちに寄り添うことができる医師こそが
かかりつけ医なのかなという想いがあります。
当院に来ていただくタイミングが例え初めてだったとしても
できる限り寄り添うことをお許しいただけるのであれば
その子のかかりつけ医だという気持ちで最大限のことをさせていただいております。
終わりよければすべてよし、というわけではもちろんないですが
動物と一緒に生活をするということは
いつかは訪れるであろうその子たちの別れというものがほぼ必然なわけです。
だからこそ
その最期の時に最大限寄り添える獣医師でありたいと思いますし
そういうかかりつけ医であり続けられるよう努力していくつもりです。
もちろん考え方は人それぞれです。
あくまで上の内容は僕の考え方なだけなので
誰かに押し付けるとかそういうものではありません。
かかりつけ医というものは
どちらかというと『患者様が選択した先生』という側面が強いので
定義は色々あると思います。
人によっては
『どんなことでも気軽に相談ができる先生』
『小さい頃からずっと診てくれている先生』
『家から一番近くの病院の先生』
などなど、様々な考え方はあるかと思います。
その定義が
僕の中では『その子の最期を任せることのできる先生』というだけの話です。
それ以上でもそれ以下でもありません。
今日は
少し考えさせられることがあったので
思うことをただそのまま書いてみた次第です。
特に他意はありません。
それでは、今日はこのへんで失礼いたします。