12月9日木曜日の診察時間です。周術期の食事についてのセミナーを拝聴しました。静岡市清水区の動物病院、みなとまちアニマルクリニックです。
こんばんは、大山です。
12月9日木曜日の診察時間です。
午前中は 9時30分 から 12時 まで
午後は 17時 から 20時 まで(受付は診察終了30分前まで)となります。
よろしくお願いいたします。
本日の午後は待ち時間が長くなってしまい申し訳ありませんでした。
12月に入り、バタバタとする日も多く
ご迷惑をおかけすることもあるとは思いますが
きちんとした診察を心がけた上での結果だとご理解いただけると幸いです。
昨日のブログで書いた通り
昨日の夜はオンラインセミナーでありまして
今日のブログはその内容を紹介したいと思います。
テーマは、周術期(特に術後)の食事管理についてだったのですが
結論から言うと
術後はできるだけ早期に食事を開始しましょう、ということです。
消化管を切ったり、繋げたりする手術であったとしても
術後翌日には食事を開始するべきというような内容でした。
以前のブログにも書かせていただきましたが
絶食時間というものが増えると良いことはあまりありません。
消化管による免疫力は落ちてしまいますし
消化管自体の機能回復を遅らせてしまうことにもなります。
どんな手術であれ、術後に食事を取っている子と取っていない子では
もちろん取っている子の方が回復が早くなります。
そういったところから、術後できるだけ早期に食事を開始する方が良いということです。
ただ、手術翌日に食べてくれなかったらどうするの?という疑問が出てくると思います。
自発的に犬さん・猫さんが食べてくれるのを待つという先生もいらっしゃるのかもしれませんが
術前から食欲があった子ならまだしも
術前から食欲がなかったり、高齢であるわんちゃん・ねこちゃんの場合
術後すぐに食べてくれるということも少なかったりします。
今回のセミナーでは
食べなかったら食べさせる。
食べ無い原因が、消化管運動の低下なのであれば徹底的に消化管の運動を促進させてあげる。
そういった内容をより追求した感じのセミナーでした。
消化管運動を促進させる薬として
メトクロプラミドやモサプリドなどが使われることが多いですが
場合によっては、六君子湯や大建中湯などの漢方薬を併用するとのことでした。
また、長期間食べないことがあらかじめ予想がつく症例に関しては
鼻カテーテルや食道チューブ・胃チューブ・腸チューブの設置など
強制給餌の経路を確保することも大事になってきます。
特に、胆嚢破裂や消化管腫瘍の破裂、子宮破裂などの
重度の腹膜炎症例に関しては
手術後に消化管運動が停滞してしまうことも多いです。
そういった症例こそ積極的に消化管に栄養を供給する必要があるわけですが
胃や腸内に液体が貯留した状態で食べさせても
全部吐いて出てしまうだけなのであまり意味がありません。
そこで、徹底的に消化管を動かす取り組みというのが必要となるわけです。
麻酔や集中治療に力を入れていきたい当院としましては
今回のセミナーは非常に参考になる内容が多かったです。
基本的には、重症症例の子に活用できる情報が多かったので
明日からすぐに使います!というよりは
そういう子が来たら積極的に使用していきたいと思います。
なので、重症な子はぜひ当院に来てください。僕はいつでも待っています。
それでは、今日はこのへんで。