犬さんのステロイド服用時の多飲多尿。1日1回投与と1日2回投与のどちらが出やすいか?
昨日、消化器部屋の方でこちらの論文が紹介されておりました。

12頭のわんちゃんに対して
ステロイド剤であるプレドニゾロンを経口投与する際に
1日1回投与と1日2回投与で
どっちが多飲多尿になるか?
というのを前向きに観察した研究になります。
この研究の中のステロイドが適応になった犬さん達の疾患は
免疫介在性溶血性貧血やステロイド反応性腸症、免疫介在性血小板減少症などだったのですが
どうしてもステロイド剤がないと
病態のコントロールが難しくなる子達というのは一定数存在します。
ただ、犬さんにステロイド剤を使用する際に問題となってくるのが
上記の多飲多尿でありまして
飲水量と尿量がともに増加することが多く
結果的にわんちゃん自身やご家族のQOLが下がることも少なくありません。
この研究は
ステロイドの投与回数を変更することによって
その多飲多尿の症状の現れ方に違いがないかを調べた研究になります。
確かに、ステロイドの日量は変わらなくても
投与回数を変えることによって多飲多尿を少しでも抑えられるのであれば
結果的に投薬コンプライアンスの向上にもつながるかもしれません。
で、結論はどうだったかと言いますと
多飲多尿の発生率に関しては、1日1回でも1日2回でも変わらなかったみたいなんですけど
飲水量は、1日1回投与の時の方が有意に少なかったみたいです。
尿の比重とかは変わりなかったという結果にはなっているので
薄い尿が出てしまうことに変わりはないみたいですが
水を飲む量が物凄く増えて大変という方にとっては
ステロイドの投与回数を1日1回にする方が続けやすいのかもしれません。
ただ、免疫介在性疾患に対して
ステロイドを使用する際の
本来目的とする治療効果が1日1回にすることによって
低下してしまうかどうかの検討はされていないので
その点の解釈には注意が必要とのことでした。
治療効果なども含めて
基本的にはここの症例に対して最も良い形を探るのが良さそうですね。
当たり前か。
それでは、今日はこのへんで失礼いたします。
明日は健康診断についてのセミナーです。
よろしくお願いいたします。