MINE2スコア 犬さんの僧帽弁閉鎖不全症

ご存知の方も多いかもしれませんが
犬さんの僧帽弁閉鎖不全症の進行リスクを評価するための
新しい評価方法としてMINEスコア2というものが2025年に提案されました。
以下のように
心臓のエコー検査の三つの指標を用いて
それぞれに点数をつけてその合計点で分類していく手法になります。

(上記論文より抜粋↑)
具体的には
・左心房の径を大動脈径との比で評価するLa/Ao比
・拡張期の左心室の広さを体重で標準化した数値であるLVIDDn
・左室の流入波形であるE波の最大の流速(m/sec)
の三つの指標を用いてスコアリングしていきます。
で、ここでまた別の指標であるACVIMガイドラインのステージ分類が出てくるわけなんですけど
ステージをA,B1,B2,C,Dと分けていく、あれですね。
猫さんの心筋症と同様に
ステージB2までは心不全症状を呈していない状態になり
ステージC以降は、いわゆるうっ血性心不全症状、多くは肺水腫になった子が当てはまります。
このMINEスコア2の優れているところは
同じステージB1とかB2に分類されているわんちゃんの中でも
心エコーの指標の結果によっては
病態の進行するスピードが異なるってことがわかり
予後の予測に使えるってところなんですね。
具体的に述べると
上記のMINEスコア2 の中の
Mildに分類された群の心不全発症までの日数の中央値が2604日だったのに対し
Severe群は718日という結果になっています。
ステージ分類と組み合わせることで
将来的な心不全発症のリスクだったり予後予測だったりが可能になる感じですね。
それによって薬の処方の仕方や
再診の間隔であったり、手術を勧めるかどうかとか
診察の中でのそういった設定もより細かく決めやすくなってくるのだと思います。
ご家族様セミナーの次回は福間先生の犬アトピー性皮膚炎についてのセミナーですが
次回の僕の担当が犬さんの僧帽弁閉鎖不全症について、なので
こういった話も交えていければいいなと思っています。
それでは今日はこのへんで失礼いたします。