感覚の共有
ここ最近腎臓病としてほぼ毎日診察させていただいていたわんちゃんが
今日亡くなりました。
昨日も休診日ではありましたが、時間を合わさせてもらい
診察させていただいておりましたが
状態が悪く、改善させてあげることができませんでした。
その子は10月の中旬に他の動物病院さんで全身麻酔下での手術を実施されたわんちゃんで
麻酔前の血液検査では何の問題もなかった腎数値が
手術して3日後から嘔吐が続き、2週間後の血液検査では数値が跳ね上がっておりました。
そこから20日後ぐらいに当院に初めていらっしゃいました。
麻酔なのか手術なのか、どちらもなのか
原因ははっきりしませんが、典型的な術後の急性腎障害だったのだと思います。
どうにか、腎機能が改善してくれることを願いながら
ご家族にもご協力いただき色々と試してみましたが、だめでした。
一度は腎数値が良くなる傾向を見せてくれたり
自分でドライフードを食べてくれたりと
良さそうな感じも垣間見えたんですが、力及ばずでした。
どうにかならなかったのかなあ、とずっと悶々と考えています。
やはり思うのは
急性腎障害に対しては、いかに早く適切な対応が取れるかがすごく重要であること。
結局は、最期を担当したのは自分なので
僕の診療スキルの低さが、こういった結果になったのだとは思うので
あんまりタラレバの話をしようとは思わないのですが
もう少し早く適切な対応ができていれば、なんかが変わっていたのかなとは
どうしても考えてしまう自分がおりまして。。。
できるだけ、老齢の子の麻酔はうちに集まるように
腎臓病の検査や治療が必要な子はできるだけ早くうちに集まるように
そういう集患は大事なのかもしれません。
一方で、急激に腎臓が悪くなるという
そういう病態があることをご家族にも知ってもらうこと。
脱水、感染、麻酔、尿路閉塞などなど
全身状態が悪くことは極端な話、なんでも急性腎障害へ発展する可能性があるということを
知ってもらうこと。
そこの感覚を、病院とご家族の間である程度、感覚を共有しておくこと
そういうのも大事なのかな、という思いに至ります。
結局、1ヶ月に満たない付き合いではありましたが
この1週間は
ほぼ毎日病院で預かってずっと診させてもらっていたので
今は喪失感がすごいです。
そういう想いも込めて、今度のセミナーはやろうかなって思ってます。
自分にできることなんて限られてますが
何にもやらないと、結局何にも変わらないので
何か少しでもできることをやろうと思います。
ほんと色々すみません。それでは。