気になるPetneyというお薬?
FIPの治療で一躍有名になったmutianですが
現在はモルヌピラビルやレムデシビル、GS製剤の登場で
FIPの治療における存在感は少し薄くなったような気がします。
一方で
猫さんの歯肉口内炎の治療薬であるMutoralや
猫さんの白血病・エイズのAviatonというお薬?は
国内でも使用されている先生がいらっしゃるようで
その結果だけを見ていると、良さそうな風にも見えます。
で、そこのmutianのサイト(https://www.mutian.com/)には
他の製品として
慢性腎臓病の進行抑制目的の製品も存在しています。
その名称がPetney。
製品情報(https://www.mutian.com/pdfs/CKD.pdf)を読むと
AC1903という物質が有効成分的な感じで書いてあります。
なのでAC1903をchatGPTに調べてもらうと
✅ AC1903とは/作用機序・基礎データ
- AC1903 は「小分子(small-molecule)化合物」で、イオンチャネル TRPC5 を阻害する物質。 Tocris Bioscience+2www.rndsystems.com+2
- TRPC5 を選択的に阻害するとの報告。IC₅₀(効く濃度の目安)は報告で 約4.0〜13.6 μM。 Tocris Bioscience+1
- 基礎実験レベルで、ネフロンのろ過機構ユニットである「ポドサイト(糸球体上皮細胞)」を保護する効果が報告されている。
- たとえば、ヒト iPSC 由来ポドサイトやヒト腎オルガノイド(3Dモデル)において、ポドサイトの細胞骨格タンパク(podocin, synaptopodin など)の喪失を、AC1903によって阻止。 PMC+1
- また、ラットの腎疾患モデル(プロテイン尿・ネフローゼモデルなど)で、AC1903 投与により蛋白尿が減少・ポドサイトの損傷が抑制された、との報告。 科学協会+2PMC+2
- もともとは、遺伝性の腎疾患(例:特発性・家族性の糸球体疾患や強膜性疾患など)やネフローゼ症候群(例:FSGS = 硬化性腎症; “focal segmental glomerulosclerosis”)の治療研究の一環で注目されていた。 科学協会+2medindia.net+2
→ 要するに:AC1903 は「ポドサイトを壊れにくくする/壊れたあとでも構造を守る可能性を持つ、TRPC5阻害薬」。腎臓のろ過機能を担う細胞の“構造維持”を標的にした、いわば「腎臓保護(ネフロン保護)」薬の有力候補。
こんな感じになっています。
ポドサイトって日本語だと足細胞って言ったりするんですけど
タンパク質が糸球体から漏れないように支えているみたいなイメージの細胞で
ここが傷害されるとタンパク尿にもつながるわけなので
蛋白尿が出ている慢性腎臓病の子には有効なのかもしれません。
ただ、mutianの時も、特許侵害の問題などで
動物病院で使用することに対して色々な意見が飛び交いましたが
そこと同じところの製品なので
大きな声で、この薬を使ってます!とはなかなか言いにくいようには思います。
それでも、結果的に
この製品を使うことで、救われる猫さんの数が増えるなら
それはそれで良いんじゃないかなという考え方もありなように思いますし
目の前に困っている患者さんがいて
その子を助けたいと思う獣医師の想い自体を否定するのはちょっと違うのかなとも思います。
なので、Petneyという製品がもし本当に有用なら
導入も考えてみたいなあ、と思っています。
もし、何かしら情報をお持ちの方がいらっしゃったら教えていただきたいです。
イヌトウキなんかも気になって、色々と調べてみまして
確かに腎保護につながりそうな機序はあるのかなあ、と
人の方で高血圧に対しては良さそうなのかなあ、というのぐらいしかなく
あとはエビデンスのレベルがすごく弱そうな印象。
すごく高額なサプリメントになりますし、なかなか勧めにくいような気も。
人用のヒュウガトウキとかでも良かったり
当帰湯とかじゃダメなのかなあ、って昨日もっちーとも話しておりました。
やはりまだ不明な点が多いです。
こちらも、もしご経験のある方がいらっしゃれば情報をいただけると嬉しいです。
それでは今日はこのへんで。