動物医療の裁判から思うこと
最近、動物医療過誤について考える機会がありまして
そんな中で偶然出会ったのが
こちらのnoteです↓
https://note.com/arare0217/n/nb9d16096daa7
詳細はおそらく公表できないみたいなのですが
かかりつけの動物病院の先生に
膀胱の尿路上皮癌の疑いがあると言われ、二次診療施設を紹介されました。
その二次診療施設で麻酔下での検査を実施することになりましたが
結果的に検査の三日後亡くなってしまったそうです。
実際に何があったかを知らないので
誰が悪いとかは何とも言えないなあ、とは思うんですけど
少なくとも、このお母さんは動物病院の対応に疑問を持たれていて
結局裁判を起こすことに決めたわけです。
自分自身が相談を受けている件についてもそうなのですが
基本的に、動物病院を訴えようとなる場合
その多くは
ご家族と獣医師の間でちゃんとした意思疎通が取れていないパターンなのかなと思います。
医療って100%を保証してくれるものじゃないってことは
みなさんご存知だと思うので
医療的な病気に対する敗北だけで病院を訴えようとは
心理的にならないことの方が多いと思うんですね。
実際に訴訟という行動を起こすためにはかなりの労力が必要だと思いますし
動物病院の味方になってくれる弁護士事務所はたくさんあっても
患者さん側の味方になってくれる弁護士さんなんてあまりいらっしゃらないでしょうし。
それでも訴えようってなるわけなので
相当な想いがあったんだと思います。
それを突き詰めていくと
医療の内容うんぬんっていうよりは
最初のきっかけは獣医師とのコミュニケーション不足だったりするのかなと思ったり。
自分たちも動物病院をやっている以上
この先患者さんから訴えられてしまう可能性もゼロではないと思うので
あんまりこういうこと書かない方が良いのかもしれません。
でも、本当に誤った動物医療を提供している動物病院が淘汰されたり
そういう判例を作っていくということには意味があるとは思いますし
動物たちが『モノ』扱いされない未来を目指すための一つのきっかけにはなるのかなって思います。
間違いは誰にでもあると思いますし
獣医だったら獣医の肩を持つべきなのかもしれないんですけど
間違ったことをしたのであれば
ちゃんと謝るべきなんじゃないかなって思います。
動物病院に動物を連れていくのは
自分の家族を良くしてほしいから行くわけで
良くすることができなかったら獣医はごめんなさいをした方が良いんじゃないかなって。
違うんかな。
新卒で勤め始めた頃なんかは
裁判とかで不利になるから
自分の非を認めるような発言はするな、と教えられた気もしますが
患者様も獣医も人間同士の付き合いなわけなんで
それはちょっと違うんじゃないかなあとか、思ったり。
もう少し腹割って話し合うことができたら
動物医療の裁判も減るんかなあとか思ったり。
どうなんでしょうね。
それでは今日はこのへんで。
note記事を書いた本人でございます。
先生のブログを拝見しました。良心的なご意見に深く共感いたしました。
私も、ヒューマンエラーは誰にでも避けられないことだと思っています。大切なのは、その後の対応です。アラレはもう帰ってきません。でも、飼い主の悲しみに寄り添い、共有してくださることこそが、救いにつながるのではないでしょうか。
私の場合、かかりつけ医の紹介で二次診療施設に行きました。その後アラレを亡くしましたが、かかりつけ医は「自分が紹介したこと」をまず誤ってくださり、その後も裁判の間ずっと心を寄せてくださいました。本来であれば、紹介した病院に対して一番怒るべきかもしれませんが、誠実な対応のおかげで、私はかかりつけ医に感謝の気持ちを持っています。
一方で、当時の二次診療施設の対応はまったく異なり、それが私の悲しみをさらに深める結果となりました。そのことを昨日noteに投稿しましたので、もしご覧いただければ幸いです。
https://note.com/arare0217/n/ndcce6e867293
私が書き続けているのは、動物たちの命をもっと大切にしてほしいという願い、そして医療事故が起こったときに誠実な対応になってほしいという思いからです。このような発信が少しでも変化のきっかけになればと思っています。
>アラレママ様
コメントしていただきありがとうございます。
また、勝手に引用させていただいて申し訳ありません。
動物病院における医療事故をご経験された方の意見として
発信していただくことは、社会的にすごく意味のあることだと僕は思います。
実際に起きた出来事の詳細に触れることはできないにしても
病院側のどのような対応に患者様が不信感や悲しみを抱く結果になってしまうのか。。。
発信されている内容を拝見させていただくことで、僕たち動物医療従事者側にとっても良い変化が起こるのではないかと思います。
記載していただいた新しい記事も拝見させていただきました。
精神的にお辛い部分もあるかと思いますが、ご無理のない範囲でこれからも発信を続けていただければと思います。
このようなコメントをいただき本当にありがとうございました。