猫さん情報
急性腎障害の猫さんにおけるFGF23とMg
昨日に引き続き
先日の学会の演題発表から。
今日のやつは
『猫の急性腎障害における血清 FGF-23 および血清 Mg 濃度の病態への関与の調査』
というタイトルの発表。
過去の報告で
猫さんの急性腎障害の際にはFGF23やMgが上昇することがわかっているのですが
今回はその続きと言いますか
じゃあ、実際病態にどのように関与しているのかな?というのを調査したものです。
結果として
Mgの方はCreとの正の相関関係があったので
GFRの低下によってMgの排泄低下が主な上昇原因だとはわかったわけですが
Mgが上昇することがどのように病体に関与するのか、というのはわからなかったみたいです。
一方で、FGF23については
FGF23の数値が高かった猫さん達の方が入院中のCreが下がりにくかったみたいですし
治療期間も有意に長くなったみたいなので
もしかしたらFGF23は猫さんの急性腎障害の際の予後評価の一つになるかも?というお話でした。
ただ、現状FGF23を測定しようと思ったら
外注検査に検体を送るしかないので、即日で結果がわからないのが微妙な点でしょうか。
去年のIRISのガイドライン改定でもFGF23の役割は大きくなったわけなので
院内で測定できるような形で検査機器などがアップデートしていけば
より臨床的に使いやすくなる検査項目なのかな、と思います。
尿中シスタチンBについても思うことではありますが
院内ですぐに測定できることというのは
特に急性腎障害のような急性病態においてはすごく重要なポイントだと思います。
そこらへんが変わっていくと良いですね。
それでは、今日はこのへんで。