みなとまちアニマルクリニック(清水区動物医療センター)は、心臓病・腎臓病・麻酔に力を入れている動物病院です。

  1. ホーム
  2. つぶやき
  3. 経験値

経験値

こんばんは。大山です。

なんかこうあれですね。はい。

モヤモヤすることを、モヤモヤしたまま放っておくと

精神的にだんだん辛くなってくるので

このブログを捌け口みたいに使用しているわけです。

本当は良くないのはわかっておりますが

僕はまだそういう点を弁えることのできる大人には成りきれていない未熟な人間ですので

その点をお許しいただけるとありがたく思います。

今日はそんな感じの内容です。

うっ血性心不全というものは

わんちゃんにもねこさんにも起こる病態でありまして

心臓の機能が低下することによって

血液をきちんと循環させることが難しくなってしまい

過剰になった液体成分が漏れてしまうことで、肺水腫になったり胸水が溜まってしまう病態です。

結果的に呼吸困難に陥ってしまい命の危険を伴う状態になってしまいます。

そのため、初期治療としては

利尿剤や強心剤を主体とした治療が中心になってくるわけです。

そうやって急性期を乗り越えた子は、慢性治療へと移行します。

慢性治療へと移行した後の管理のポイントは

利尿剤の使い方かなと個人的には考えています。

量が多くなれば脱水になり、腎臓病や膵炎を引き起こしますし

量が少なすぎれば、咳が増えてきたり、場合によっては肺水腫に逆戻りです。

その絶妙なバランスを身体検査・血液検査・心エコーなんかを駆使しながら

維持していくのが心臓病の管理だと僕は思います。

ただそれも、自分がたまたま循環器認定医の下で勤めていたことと

今まで何十頭と進行した心不全の子を診たことがあるからこそ言えることです。

一般的な普通の動物病院で10年・20年仕事をしていたからといって

会得し得ない感覚みたいなものがあると考えています。

昨日1日で心エコー検査をしているところを10件以上見学させていただいたわけですが

普通の一次診療の動物病院で心エコー検査を果たして月に何回行っているか?

週に一回も診ない、苦手だから心エコーはそもそもやらない病院さんが多数派を占めていると思いますし

実際そうだと思います。

月に5回もやらない病院で働くことと

毎日のように心エコーを診ている病院で働くこと

同じ1年間働いたとして、単純計算で6倍以上の経験の差が生まれます。

それを3年・5年と続けたらどうなるでしょうか?

その一旦積み上げられた経験値の差を埋めるには、そこまでの年月の数倍の時間がかかると思います。

同じ動物病院という看板で仕事をしているんだから

そんなに差があるわけないでしょ?と思われるかもしれません。

信じる信じないは個人の判断にお任せしますし

考え方を強要する気持ちは全くありませんが

皆様が想像する以上に

経験値の違いにより生み出される絶対的な差というものは存在すると思います。

実際に

なぜか心不全経験のある症例・心臓が悪いとされている症例に対して

皮下点滴をしてはいけない、みたいな考え方を持っている先生方が多いように感じます。

先ほども申し上げましたが、利尿剤は過剰になると脱水を引き起こし

止めることのできない腎不全症状や消化器症状へと発展していき、場合によっては死に繋がります。

そこを止める可能性があるのは

利尿剤を減量するか、皮下点滴・静脈点滴などを実施するぐらいしかないのでは、と思います。

それなのに、点滴なんて心臓悪い子にできるわけないじゃん、って決めつけちゃうと助けることはできません。

心臓が悪かろうが何だろうが、水分が足りないなら入れてあげてください。

心臓が悪い子が呼吸速い=利尿剤打たなきゃ! ではないと思います。

利尿剤を使いながら、点滴をするっていう

一見意味不明な治療方法ですが、そうした管理が必要になることもあるんです。

そういう考え方ってどうやったら広まるんでしょうか。

どこの病院に行っても、いつ病院に行っても同じレベルの医療を受けられるようにするにはどうしたらいいんでしょう。

こうやって文字にしても、細かい感覚が伝わるわけでもないですし

点滴を実際にしたら逆に悪化させることも十分にあり得るわけですから、難しいですね。

これが今の僕のモヤモヤの原因になっているわけですが

色々と書いて少しは気持ちの整理ができました。

他の病院さんの批判みたいに受け取られてしまうかもしれませんが

僕が悔しいのは、こういったどうしようもない状況なわけです。

僕だって眼科や整形外科なんかの知識には全くもって自信がありませんし

結構すぐに得意な先生に紹介してしまうような人間です。

人にはそれぞれ得手不得手があると思いますので

そこはお互いが補完し合えば良い話かと思います。

どうにかして

24時間365日いつでもどこでも

最低限うちの病院でできるようなことぐらいはできる環境作りが必要なのかなと思います。

どうやったらそれが解決できるのかはまだ見当もつきませんが

解決できるよう考え続けたいと思います。

今日のブログは単なる僕の愚痴です。

詳細を書くことができないので、わからない人にはわからない話だと思いますので

聞き流していただければと思います。

どこにもぶつけようのない悔しさをぶつける先がこのブログだったというだけだと思います。

精進します。すみません。

今日はこのへんで失礼いたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事