取捨選択
選択肢が多いことが良いことだは思いません。
選ぶ道が多ければ、多いだけ人を惑わせます。
迷いは人間を弱くします。
迷いが消え覚悟を決めた者の強さは計り知れません。

選択肢を増やし過ぎないためには
何をやって、何をやらないのか?
そこを決めなければなりません。
何をやるかを決めるよりも、何をやらないのかを決める方が難しいんじゃないかと僕は思います。

この場面でアルミン・アルレルトが言いたかったことは
絶対にそんなことではないとは思いますが
何かを捨てることを決めた人は強いです。
動物医療に当てはめて考えるなら
専門医の先生方というのがその典型でしょうか。
そういう意味合いでは専門分野ではその強さが如何なく発揮されます。
当院は一次診療の動物病院です。
診療科を絞ることは、動物病院の特性上なかなか難しいものがあります。
当院の場合ですと、整形外科や眼科などは比較的早期に紹介するので
敢えて捨てている分野という言い方で表現するのならそこらへんでしょうか。
あとは、安さを売りにする○○キャンペーンみたいなことは捨てました。
野良猫さんの去勢・避妊手術に対する割引なども一切行っておりません。
そこらへんは当院が捨てたところなんだと思います。
健康診断を20%オフでやりますとか、スケーリングを15%オフでやりますって聞くと
医療行為を割引??みたいに捉えてしまって
それを実施する際の医療行為の内容も、実施者のやる気も割引されてしまうんじゃないか、とか感じたので捨てました。
実際、TNR活動なんかで行われている野良猫さんの去勢・避妊手術の現状なんかは良い例かと思います。
麻酔科の先生方が見学したら卒倒しそうな気がしますが、それが現状です。
そういうのが嫌なので捨てました。
あくまで、動物医療というものを、それを求める人には平等に届けたいというスタンスです。
求めない人に無理に押しつけようという気はさらさらないですし
あくまで求めてくださる方のための動物医療かなと思います。
そうやって色々と捨てた結果
当院が強くなったのかは甚だ疑問ではありますが
来ていただける患者様は動物医療に対して熱心な考え方をお持ちの方が多いような気がします。
それが当院の取捨選択の結果なのかもしれません。
何が言いたいか良くわからない内容だったと思いますが
今日はこのへんで失礼いたします。
それでは。