短頭種気道症候群と骨軟骨異形成症
いわゆる短頭種と呼ばれるパグさん、フレンチブルドッグさんなどの
鼻の短い犬種さん達や
耳が垂れてしまっているスコティッシュさん達のような猫種さんについて
海外でこんなニュースがありました↓
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0ee28ded30e9c404707a5bbf0fa8d8ec7693a0c
確かに『見た目が可愛いから』という人間の考え方によるブリーディングの結果
誕生した品種によって病気が発生してしまうのであれば
そのブリーディングについては考えていかなければなりません。
今後海外の流れとしては
こういった品種の子達の繁殖を控えるような動きが加速する可能性はあるんじゃないかと思います。
日本がこの動きに対してどういう反応を見せていくのかわかりませんが
でも、こういうニュースがあることは知っておいてもらっていいんじゃないかなと思います。
個人的には
禁止までされちゃうと
今現在その子達と一緒に暮らしているご家族の方々の気持ちが複雑なものになってしまうんじゃないかと思うので
繁殖禁止や飼育禁止に大々的に賛成!とまでは正直言えないのが心境です。
繁殖の仕方によって病気の発生を防ぐことができるのだから、本当はちゃんと賛成を表明すべきだと思います。
でも、僕はダックスさんが好きですし
穴熊を狩るために作出された品種であるとはいえ
たぶん日本で穴熊を狩るためにダックスさんと暮らしている方はほとんどいらっしゃらないと思うので
これも言ってしまえば、短足が可愛いという見た目が好きで・・・といういものに当てはまってしまうのかもしれません。
結果的にダックスさんが増えれば、椎間板ヘルニアになる子は増えると思うので
難しいですよね。
ただ、犬さんにしろ猫さんにしろ
一緒に暮らすことを決めた以上は
その子達になりやすい疾患についての知識はある程度持っておくべきなんではないかとは思うわけです。
その点は大事なんじゃないかと。
フレンチブルドッグさんを家に迎え入れるにあたって
短頭種気道症候群って何だろう?
外鼻腔狭窄?軟口蓋過長?
手術は必要なの?
などなど、色々な情報をまずは調べた上で家族として迎え入れることが重要だと思うんですね。
僕は今、蓄膿がひどくて基本的に鼻声です。
鼻が詰まっていてマスクもしているので息がしづらいです。
短頭種の犬さんが抱える外鼻腔狭窄も鼻の穴が塞がってしまっている状態なので
状況的には同じような息苦しさがあるのかもしれません。
でも、僕がチクナインを飲めば症状が軽減することを知っているように
短頭種さん達が抱える短頭種気道症候群についても
外科的に手術をすれば症状の改善を認める可能性があると
知っているか、知らないかは大きな違いだと思います。
猫さんならスコティッシュさんの骨軟骨異形成症も同様ですね。
耳が垂れているということは何を意味しているのか?
将来的に起こるであろう骨の痛みに対して今から何ができるだろう?
と考えておくことはすごく大切なことだと思います。
動物と一緒に生活するということは
とても幸せな時間を過ごすことができる一方で
それ相応の責任も伴なうことだと僕は思います。
何においても、良いところをただ享受するだけではなく
それに伴う責任をきちんと果たすことが大切だと考えています。
その上で、動物達との生活をより良いものにできたら嬉しいですよね。
それでは、今日はこのへんで失礼いたします。