みなとまちアニマルクリニック(清水区動物医療センター)は、心臓病・腎臓病・麻酔に力を入れている動物病院です。

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院内死亡率ゼロを目指して

当院が、というか

僕自身がこの病院に来る前からずっと目指しているのが

動物が動物病院で亡くならないこと、です。

院内で死亡する犬さん・猫さんをゼロにしたい、ということです。

動物病院に対してあまり馴染みのない人は

え?そんなん簡単でしょ?と思われるかもしれませんし

動物病院で働いたことのある方や、一緒に過ごしていた動物たちを見送ったご経験のある方は

動物病院って意外に動物が亡くなることが少なくない、というのをご存知で

院内死亡率ゼロというのはなかなか難しいこと捉えられるかもしれません。

人間も同様ですが

動物というものは死から逃れることはできません。

生命ある生き物である以上、いつかは終わりの時が訪れます。

その最期の瞬間を、どうせなら一番好きな場所で迎えられる方が良いんじゃないかと僕は思います。

犬さん・猫さんの場合、一番好きな場所、落ち着く場所というものは大抵ご自宅だと思うので

できれば最期の瞬間を病院では迎えて欲しくない

最期の時間はご家族と一緒に過ごしてほしいという想いで仕事をしています。

ただ、僕は治療を諦めるということもできればしたくありません。

『院内死亡率ゼロ』と『諦めない動物医療』というものを僕は掲示しているわけですが

その二つを実現しようとするとどこかで矛盾を孕む形となってしまいます。

最期まで諦めないんだったら、最期まで病院にいるんじゃないのか!と言われれば

確かに!!ってなります。すみません。

でも、少しでも良くなる可能性があるのであれば最期まで諦めたくないですが

治療を施したとして、残された時間が変わることはないのであれば自宅で最期は過ごすということです。

ここでの治療終了は諦めではないと僕は考えているわけです。

いや、言い訳やんと言われればそうなんかもしれません。

呼吸が止まったら人工呼吸器に繋いで呼吸を機械でしてあげて

心臓が止まったら心肺蘇生によって自己心拍再開させて

昇圧剤や強心薬で血圧を維持してあげながら、神経保護も意識して

確かに『生命を維持する』ということはできることもあります。

その状態で何時間も粘ることはできることもあると思います。

ただ、そこで治療を続けた先に

また再びご家族のことをきちんと認識してコミュニケーションが取れる状態まで回復する可能性がどれくらいあるのか?

そこがいつも悩まされるところですし

僕が治療から撤退することも少なくない場面かと思います。

ニュアンスは伝わりましたでしょうか?

良くなるならとことん医療を施してあげたいし

良くならないなら、最期はご家族と過ごさせてあげたい

でも、良くなるのかならないのか、そこの線引きが難しい場面も少なくない

そんな感じです。

当院は、ご家族を亡くされた方にお花を送らせていただいております。

さきほど、この一年のそのリストが目に入ってですね

色々と考えさせられました。

一人一人とそのご家族との思い出を振り返った時に

最期の形は本当にそれでよかったのか、というのはいつも悩みますし

後悔することも多いです。

ご家族には、『より後悔しない方を選んでほしいです。』と言うくせに

当の本人が後悔していてどうするんやろうと思いますが

結局、どんな道を選択しようと人間は多かれ少なかれ後悔するんじゃないかなと思うわけです。

でも、次こそはと

より後悔しない道を模索しながら

これからも院内死亡率ゼロと諦めない動物医療というものを目指して診療を続けていきたいと思います。

それでは、今日はこのへんで失礼いたします。

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