みなとまちアニマルクリニック(清水区動物医療センター)は、心臓病・腎臓病・麻酔に力を入れている動物病院です。

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好きなことを仕事にするということ

先日、とある方と食事に行く機会がありまして

その席で僕はこう言われました。

『どっちみち4、5年で死ぬのに、動物の治療にお金をかける意味がわからない』と。

えっ?この人何言ってんの、ってなりますよね。

もし仮に心の中でそう思っていたとしても

それを僕に言うってすごくないですか?

一応、その方も僕が動物病院で院長として仕事をしているというのはご存知なんです。

ちなみに、この方は別に僕に対する敵意とかそういうのは無いと思うんです。

ただ、純粋にそう感じたからそういう発言をしたんだと思うんですよね。

で、以前の僕ならもっと怒ってたと思うんですよね。

一応、まだ3年目とかですが院長という肩書きで動物病院で働いているわけですし

結構真剣に仕事をしているつもりなので

自分自身のこともそうですが

うちの動物病院とか、当院に来ていただいている患者様とか

この人は僕に関わる多くの人をバカにしてるんかな?って感じたんです。

でも、僕全然怒んなかったんですよね。

相手が目上の方だっていうのもあるかもですし

いや、大人なんだから怒らないでしょ、って思うかもしれないですが

以前だったら

『じゃあ、あなたもどうせあと40年ぐらい死ぬんだから、今の生活にお金かけるのとか無意味じゃないですか?』みたいな

よくわからない理論で反論してたと思うんです。

でも、『そうですよねー』みたいな感じで苦笑いしてテキトーに流しちゃったんですよね。

こういうのを精神的な成長と捉えることもできるのかもしれませんが

なんとなく振り返ると自分のことを少し残念にも感じるんです。

もっと怒っても良かったんじゃないかなあとか。

ただ、最近、自分たちのやっている動物医療を誰に届けたいか?と聞かれたら

必要な人に届けたいって思うようになってきたんですね。

前は、動物と一緒に暮らしている人みんなに届けれればいいなあ、とか考えていましたが

そもそも必要としていない人に届けたところで、ありがた迷惑みたいになっちゃいますもんね。

そういった心境の変化も相まって

動物と一緒に暮らしたことない人とか

動物に対してそんなに思い入れもない人からしたら

自分の仕事なんてしょうもないと思うんだろうなと、ちゃんとわかるようになってきたんだと思います。

好きなことを仕事にしていると、そういうもんなんでしょう。

全員に理解してもらう必要もないですもんね。

話は少し飛びますが

僕、治療内容なんかに困っている症例さんがいたりすると

自分の寿命1年か2年分減ってもいいから、この子が良くなってくれるか、誰か良くなる方法を教えてくれないかなあ、と

新卒の時からずっと考える癖があるんですね。

もし、実際その取引が行われていたとしたら、おそらく僕はもうこの世にはいないわけですが

そういう気持ちでずっと仕事をしているつもりなんです。

今回、なんかちょっと馬鹿にされたような言葉を浴びたわけですけれども

改めて小動物臨床の獣医師という今の仕事に対する自分自身の気持ちに向き合う機会にはなったかなと思うので

これはこれで良かったのかもしれないですね。

色々と大変なことは多いですし、常に何か悩んでいる気もしないではないですが

なんだかんだ動物たちが元気になっていく姿とか、その様子を喜んでくださるご家族の表情とかを見ていると

やっぱり自分はこの仕事が好きなんだなと思います。

この仕事を始めて、来年でちょうど10年目になります。

まだまだ発展途上な存在ですので

これからも当院に来てくださる患者様のために成長し続けたいと思います。

それでは、今日はこのへんで失礼いたします。

  1. 夜間救急なんかで働いているとそんな声はたまにもらうよ
    他人の動物なんかのためによくそこまでするねとか、残業して休日出勤やらセミナーまでいって自分の時間もっと大切にしたらとかね
    最近になって思う僕の答えは、
    僕にはこれしかできないし、獣医療が好きで、いまだに憧れてるからかな
    他人になに言われても、獣医療に恋焦がれた社会不適合者には獣医療しかないから、死ぬまで向き合おうと思ってる

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