みなとまちアニマルクリニック(清水区動物医療センター)は、心臓病・腎臓病・麻酔に力を入れている動物病院です。

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健康診断時の便検査は必要なのか?

最近は、健康診断をご希望される飼い主様がものすごく増えてきております。

確かに、動物は人間と比べて歳を取るスピードが早いですし

外から見ているだけでは、なかなかその異常に気づくことはできません。

そういった病気の早期発見・早期治療のためにも健康診断というものは非常に重要な位置付けとなっており

当院でも他の動物病院さんと同様に、健康診断を推奨しているわけです。

で、どんな項目をどのくらいの頻度で検査しようか?というのは

その動物病院さんによって異なる物かと思いますし

それが動物病院ごとの特色なのだと思います。

それぞれの病院さんがそれぞれの考え方に基づいて

検査内容は決めていると思いますので

何が正しくて何が間違っているのか、を論じてもあんまり意味はないと思うので

今日は、たまに聞かれる質問のうち

『健康診断時に便検査はやらないんですか?』という質問に対して深掘りしたいと思います。

先に結論から述べますと

当院は健康診断時に便検査を行ってはおりません。

(家に来たての子犬さん・子猫さんは除きます。)

そもそも、家に来て数ヶ月・数年以上経過している健康なわんちゃん・ねこちゃんの便を検査して何か意味があるのでしょうか?

あんまり有意義なことは得られないだろうと考えているから健康診断時の検査には組み込んでいないのですが

何かあるのであれば教えていただけると嬉しいなと思います。

逆に、健康な状態ではない犬さん・猫さん

具体的には下痢などの消化器症状がある子に対しては

基本的に診察時に便検査を極力行うようにはしております。

あくまで個人的な意見になりますが

便検査を行う目的としては

ジアルジア、回虫症などの寄生虫疾患の除外

炎症の度合いの評価

消化不良の度合いの評価

腸内細菌叢の乱れの評価

などが挙げられます。

あとは、なかなか治療に反応しなかったり

長期間の下痢症状が続いている子に関しては

便の遺伝子検査などを提出したりもしますが

年に数回程度しか行う機会がありません。

人間の方も一般的な会社とかでやる健康診断で便検査をやる機会は多くないと思います。

病院関係や飲食店などで、食中毒などの対策のために定期的に便検査をやることや

便潜血検査などによって早期に大腸ガンを見つけよう、みたいな検査はあるとは思いますが

これらは一般的な健康診断には入ってこないものだとは思います。

なんでやらないのかなあと考えた時に

やっぱり得られる情報量があんまり多くないか、ほとんどないからなのかなあと考えています。

それよりは尿検査の方が健康診断の項目として入っていることは多いですよね。

健康診断は、健康な人の中から病気の可能性のある人を見つけることが目的だと思うので

普通の便検査はその点、あんまり有用ではないんだろうなと思います。

というわけで、当院では健康診断時には基本的に便検査はしていません。

症状があれば別ですが、症状があれば健康診断ではなくて精密検査という部類に入ると思うので

そもそもの意味合いが違いますね。

当院の便検査の立ち位置はそんな感じです。

こうやって色々な検査についての病院としての意見を書いていくのいいですね。

レントゲン検査時に、胸部と腹部を分けないのはどうなの?とか

腹部超音波検査時に毛を刈らないで検査するのはどうなの?とか

そういうのも書いていくのも面白いのかもしれません。

どうしても動物病院の中でされていることは

ご家族が見えない部分が多いので

こうやって何を考えて検査しているのか、とか書いていかないとわかんないですしね。

これからもこんなのを書いていこうかと思います。

それでは、今日はこのへんで失礼いたします。

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