みなとまちアニマルクリニック(清水区動物医療センター)は、心臓病・腎臓病・麻酔に力を入れている動物病院です。

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経腸栄養の大切さ

動物医療の現場でよく行われている医療行為の一つに

皮下点滴がありますが

よく飼い主様に質問されることとして

『この点滴で栄養は入っているんですか?』というものがあります。

皮下点滴に使用できるとされている輸液製剤は

生理食塩水や乳酸リンゲル液などの細胞外液補充液と呼ばれる輸液製剤になりますので

カロリーという意味での栄養は入れることはできません。

なので、先ほどの問いの答えはNoとなります。

点滴で栄養を入れる方法としては

経静脈栄養という方法があるんですね。

アミノ酸とか脂肪乳剤とかブドウ糖なりを血管から投与していくわけです。

ただ、どうしても動物の血管は細いので

浸透圧が高い液体を入れていくと、血管はあまり長く使えなかったりするという難しさがあります。

あとは、人間の方でもそうですが

経静脈栄養よりも経腸栄養を!!といった感じで

腸を使うことの大切さというのは色々なところで言われております。

基本的に、使える腸があるならば積極的に使いましょうという感じの考えが主流になっている感じです。

血管から栄養を入れる場合と

腸から栄養を入れる場合で

たとえ入れることのできたカロリー数が同じだったとしても

腸を使用する方が良いとされています。

腸を使用しないと

腸の絨毛は萎縮してきてしまいますし

消化管の動きも出てこなかったり

免疫力が低下してしまって感染症のリスクに繋がってしまったり・・・

消化管を使用して物を食べることは本当に大事なことなんです。

心臓病も腎臓病も

体重が落ちてきてしまう子よりも体重が維持できている子達の方が予後が良いというデータがあります。

筋肉量を維持したりする上で、栄養という概念は欠かせないものですし

何度も言いますが、やっぱり食べることは非常に大事です。

当たり前ですかね。

昨日、ちょうど外科的栄養学、みたいな講義を聞いておりまして

創傷治癒に対しても、栄養療法は非常に大事だよー、みたいな話を聞いたので

ちょっと書いてみましたが

読み返してみると、あんまり得られることがない内容ですね笑

個人的には、褥瘡の治療や傷の治療時に

感染所見がないのであれば、抗菌薬は使用せず

栄養療法とサプリメントなんかで治療を図ればそれなりに成績は良いと思っていたところに

ちょうど同じような内容のセミナーが聞けたので、少し嬉しかったというそんな感じなんですね。

すみません。少し考えることが多くて

あんまりちゃんと頭が回っていないので、何を書きたいのか全然わかりませんが

とりあえず、今日はこのへんで失礼いたします。

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