みなとまちアニマルクリニック(清水区動物医療センター)は、心臓病・腎臓病・麻酔に力を入れている動物病院です。

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リキッドバイオプシー

ご存知でしょうか?

『リキッドバイオプシー』という検査方法があります。

リキッドバイオプシー(Liquid biopsy)とは、血液や尿などの液体の検体を利用して

主にがんを診断していこう、という検査技術のことです。

通常のバイオプシーとなると、組織や細胞を検査材料として使用するため

内視鏡だったり、身体に針を刺したりして検体を採取するために患者さんに負担を強いる必要があります。

しかも、腫瘍組織のごく一部しか採取できないこともあり

腫瘍の断片的な情報しか検出できないことも少なくありません。

その点、採血や採尿をすることで検査検体を得ることのできるリキッドバイオプシーは

患者様の負担を減らすことのできる検査ツールであるというメリットがあります。

そんなわけで、人間の方の医療分野では

このリキッドバイオプシーの研究が盛んに行われてきました。

実際に、一部の検査では保険適用になった検査も出てきているようです。

もちろん獣医学領域もそれは例外ではなくてですね。

このような検査を実用化するために研究が進んでおりました。

で、昨日の11月1日よりついに検査ができることになったみたいです。

まずは犬さんだけなのですが

こんな感じで↑、五つの悪性腫瘍の診断が90%以上の確率でできるみたいです。

使い方としては、あくまでも補助診断なので

健康診断時の追加検査として、がん検診みたいに血液検査をすることで

人間で言うところの腫瘍マーカーのような感じで

この検査に引っかかれば、腫瘍の可能性が高くなるのでさらなる検査にすすみましょう、みたいな感じになりますし

実際に、上の五つの治療後の患者様に関しては

これを測定することで、治療経過の判定や再発に注意することもできたりします。

今後は腫瘍の種類も増えていく予定みたいですし

猫さんの検査も将来的には可能になるそうです。

このブログに以前から通っていただいている方は

すでに察していただいているかもしれないですが

僕、こういう検査めっちゃ好きなんですね。

新しい検査、とりあえず試してみたくなるんです。

だって、これで超早期に癌が発見できるなら素晴らしいと思いますし

採血するだけで治療モニターができるならこんなに負担の少ない検査はないと思うんです。

だから、この検査を知った今年の7月の時点で

とりあえず、ここの検査会社に登録したんですね。

で、そうすると参考資料みたいなのがメールで送られてきました。

どうやら、ただ採血して外注検査に出すだけではないみたいでして

採血して、院内で色々と検体の処理をして、検査会社に提出せねばいかんみたいなんです。

で、検査に必要な物品だったり試薬だったりを揃えようとすると40〜50万円かかっちゃうみたいなんですね。

そうすると、ただでさえ1年前に歯の機械を新しく入れたり

この前も血液検査の機械が新しく入ったりしている状態なので

今の当院の状況ですと

すぐにすぐ検査ができる体制というものを整えるのは難しいんですね。

なので今どうにかもう少しコストを抑えてできないだろうかと検討中なのであります。

ほんと、お恥ずかしい話ですが

嘘をついても仕方がないので、今すぐに当院での検査はできません。申し訳ありません。

できないのに聞くのもなんなんですが

こういう血液検査の項目で腫瘍マーカーみたいなのが測定できるようになれば

測ってみたいと思いますか?

飼い主様に実際に負担していただく金額は、おそらく一つの腫瘍につき20000円〜25000円ぐらいになるのかなと思います。

5つセットだと安くなるらしく、50000〜60000円ぐらいになると思います。

ちょっと検査の価格帯としては高めな気もしますが

腫瘍マーカーとして使用できるなら、定期的に測定したいという方もいらっしゃるのかもしれませんね。

もし、何かご意見などありましたら何でもおっしゃって下さい。

とりあえず、僕自身はどうにか検査ができるようにならないか、もう少し考えてみます。

利用できて、本当に90%以上の精度なのであればかなり有用な検査だと思うんですよね。

将来的には、院内で検査ができるキットも開発されるみたいですし

動物医療もかなり進んできているみたいです。

それでは、今日はこのへんで失礼いたします。

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